2013年の新年もスタートしましたね。
気がつけば6月からアップしてない!? 失礼いたしました。
ということで、怪しい写真からスタートしてみます・・。
さて、振り返ってみると、昨年はチャイナ方面で大変だったなあ(何も去年に始まったわけではないけどね。。)。・・とはいってもいいこともたくさんあった。新たに非日常なフェラーリやランボも(ちょっとだけど)ドライブしたし、他にもいろいろな“乗り物”を体験するチャンスにも恵まれた年だった。中国で風情ある夜行列車も何回か乗ったし!?乗り物好きとしては刺激的で悪くなかった年かも。
もっとも刺激的だったのは上海のF1サーキットでの“ラディカルSR3”を全開!普段の“箱車”にくらべればかなりフォーミュラに近い。発進のクラッチミートに戸惑って大丈夫?とも思ったけど、慣れてしまえばダウンフォースでハイスピードになればなるほど安定するマシンに、もっとパワフルなエンジンで全開してみたいと欲も出てきたりして。しかしこの広いサーキットを全開できるのがこんなに気持ちいいなんて。“抑え”の箱車と違って”攻め”が必要な、まさにスポーツドライビングの真髄なる醍醐味。
そして、けっこう印象にのこるのは完全なるレーシングカート。これまでのそこそこ速いレンタルカートの経験もあったけど、それとはまったくの別物だった。まさに入門向けラリーカーとGpAラリーカーぐらい違うかも。スライドしながらの進入の安定感とエンジンパワーのピックアップと吹けあがりのすばらしいこと。なんかずいぶん手前からスライドさせてもしっかりとアクセルコントロールできる。グリップをつかめばどこからでも前に向かって加速していく。ドリフトさせちゃいけないっていうけど、ちゃんとドリフトさせてやっても相当速いなあ。・・というかもっとグリップさせるその先の世界があるのかも^^; それにしてもこの違い・・。あんな“単純なシャシ&サスペンション無し”構造なのに・・すごいテクノロジー。いやはや乗り物は奥が深い・・。
そして意外なところでは、1600CCスーパーチャージャー付210馬力のマリンジェット。ほとんどエンジンそのものにまたがってるんじゃないか?という大物マシン。推進力は水噴射だけなのに何でこんな加速するの?という感じ。これまで乗った乗り物のなかでもっとも過激な加速力のマシンかも。もちろんGpAマシンでもかないません。(これを超える乗り物はあとはドラッグマシンくらいなものか?)バイクは乗らないからなおさらそう感じたのかもしれないけど、まさにクレイジー。こんな過激な世界があったんだ・・。クルマの500馬力オーバー全開は大丈夫でも・・これはちょっと無理・・。しかも波が刻一刻と変化する海上はラリーステージ以上の3次元の世界。初めて怖くて全開に出来ないシロモノだ。
面白かったのは、コーナリングでのアクセルオーバーステアや波をクリアする時のジャンプのアクセルコントロールなんかはよくセッティングできたグラベルスペックのラリーカーにそっくりなこと。意外や意外。
現役時代にドライブしてきたラリーカーってレギュレーションでリストリクターが装着されてパワーが絞られている。50kgmを超えるトルクがあるといってもやっぱりねえ・・。 なので最近思う。。ハイパワーマシンのフルパワーの高揚感にはさすがに別物。・・・まさに"ノーリミッターの世界"。 競争する楽しさであるコンペティションとはまた違う”攻め”の醍醐味ってまだまだあるんだよね。
いまさらながら再認識したのは、こんないろいろなジャジャ馬にはそれぞれ“走らせ方”があるってこと。もちろんそれが安全かつ的確でなければ決して“速さのパフォーマンス”を引き出せないということ。それを探りながらも捻じ伏せるっていうのが醍醐味なんだな。同時にそんな時は自分のドライビングがステップアップしている充実感も同時に実感。しばらくこの感覚を忘れていたよ。タイムもそこそこだし・・いまさならがら?まだまだ上手くなれそうな自信!
ということで・・・そして今年!
この向上心?にもにたワクワク感を大事にいろいろなチャレンジをしてみようかと思います。
(実は年末にとあるラリーに出場して久々に楽しさを思い出したところだしね)
そうだ、もうひとつ・・。
昨年は台湾の旧友との楽しい再会もまた良かったなといえる年だったな。彼はかつての台湾カートチャンピオンであり台湾モータースポーツの第一人者。(ラリーも大好きでドライバーとしても◎。台湾ラリー参戦時は自分のコドラです)
9月の台湾訪問の際には、彼の新しいレーシングカートショップに日本と台湾の国旗をダブルで掲揚して待っていてくれた。こんな状況だからこそその粋な計らいになおさら感動・・・。
日本だけでなく各隣国にも新しい友人も増えたのもとてもうれしい出来事。とにかく今年もまた再会そして新たな出会いを楽しみにしようと思います。
では、2013年もがんばりましょう!!
4日間のあわただしいスケジュールで韓国行き、F1サーキット(KIC)走ってきた。
今回ドライブしたクルマはLEXUS new GS。ラグジュアリーカーの部類に入るのかもしれないけど、3.5L、318馬力。“F-sport”はいろいろな電子デバイスもあって、結構なスポーツカーともいえます。イベント日はあいにくの天気だったけどウェットコンディションでもガンガン全開に出来るところがすごい!!
レクサスって特別グレードのISFはもちろんだけど、ベースグレードのISでもGSでもサーキットを走らせてもかなり楽しめるくらいのしっかりとしたスポーツ性能があるんですよね、実は。
ところで、このKIC、なかなか豪快さとツイスティさを兼ね備えたダイナミックなコースで、自分的には富士SWよりも好みかも。ラリーっぽく?“8L over クレスト into 7R”みたいなセクションはあるし、後半はマカオの市街地コースみたいにコーナーの連続なのに両側がコンクリートウォールだったり。かなり過激なサーキット。500馬力オーバーのモンスターマシンで全開できたらきっとかなりエキサイティングだろうなあ。。
そういえば、韓国帰りなので、ちょっと韓国ネタを。
1年ほど前に韓国入りしたときに強烈に感じたけど韓国車がものすごい変革を遂げてます。
日本にはほとんど入っていない韓国車だけに、日本に居るとほとんど実感しないけど・・・。
その変革っていうのは・・・・カッコいいんですよね。素直に。
特に2極のHYUNDAIとKIAはそれぞれしっかりキャラクターが違いつつ、どっちもイイ。
KIAのK5,K7なんかの普通のセダンなんだけど、たぶん日本で乗ってても結構イイ線いってます。
ところで、最近よく行く中国で気になるクルマがあったんで上海のショールームに見学に。
室内の質感もいい感じだし。そしてなにより外観のグラマラスな雰囲気はかなりイイ。
それはHYUNDAIの"Veloster"というコンパクトハッチ。
ショールームでビックリ。だって運転席側は1枚ドア、助手席は2枚ドアなんですから。
使い勝手を考えるとすばらしい!とも思えるんだけど、Bピラーの位置が左右で違うのって剛性バランス的にどうなの??って思うんだけど、でもそんなことはどうでもよくなる(よくない?)くらいデザインが魅力的。
1.6Lエンジンだけど、ことし200馬力オーバーのターボモデルも出るそうな。
(某新型FRモデルよりも安いかも・・。恐るべしKOREAパワー・・)
日本車もこれくらい冒険したデザインをして欲しいよなあ・・。
シトロエンのDS3チックなフロントデザインとショートボディ。ラリーカーの要素バッチリですよね。
・・・・でも、もうあるんですよね謎のラリーカーが・・しかもWRカー??
いろいろ調べてたら見つけちゃいました。れっきとしたHYUNDAI-USAの広報ムービーです。
それにしてもこの“HYUNDAI&リースミレン&レッドブル”トリオのプロモーションシリーズ。
いつもながら、新鮮なインパクトです。。
早くも2012年のWRCが始まった。
昨年、WRカーが1.6Lターボとなり久々大幅レギュレーションしたWRC。技術的にはいろいろ難しい問題をクリアしながら各チームの作り上げた最新マシンではあったが、映像からは2リッターターボからサイズダウンして走りの迫力が減ったことは否めない。WRCを見るものとしてはちょっとトーンダウンしていたのは事実。ProdriveのMINIがWRCに参戦したことで多少の変化はあったんだけど・・。
シーズン開幕戦というのは、どのカテゴリー、どの国でも毎年どんな変化や新しい話題があってもっとも興味深いイベントでもあるものだ。
さて、2012年の開幕戦、モンテカルロ。
WRCの開幕はどうなることかと思いきや・・おっと、なかなかいい感じかも。
スタート前の話題でいえば、ヒルボネンがライバルチームだったシトロエンチームに移籍したし、フィエスタでのぺターやデルクールの参戦も興味深かった。
そして・・この週末。
伝統の大イベントが終了。
相変わらずシトロエンDS3のローブが優勝。安定してて、しかもタイムをみれば余裕の勝利!?。
ちょっとみればリザルトは“いつものこと・・”って感じ。
でも・・その後、2位以下がとても面白い・・・。
まずは、最近個人的に気になってきてしょうがない"Mini John cooper works WRC"が2位!
登場した時は大柄なSUVみたいで最近の優雅なラリーカーからするとちょっと異様な感じもしたけど、今じゃ立派なラリーカー。そしてなんだかスプリンターとしてのカッコよさと貫禄が見えてきたのが不思議。フォードをおさえての2位は立派です。もちろんドライバーのソルドもね。(それと結果をだしてくるプロドライブも)
今後のMiniのポテンシャルとソルドのパフォーマンスの両方に興味津々。ビッグニュース性という意味で、このコンビがどこかで優勝したら最高なんだけど。
それから、今度はフォードをドライブするかつてのスバルドライバー、ぺターが3位。なんとなくパフォーマンスの派手さが先行しがちだったけど、いろいろチーム体制で苦労していながらどのマシンに乗っても速さを証明するところが気がつけばかなりの実力派な感じ(DAY4なんかトップだし)。今回はあらためてそれを実感。
そして、4位はいままでのライバルチームだったシトロエンへ移籍のヒルボネン。今回のリザルトで一番注目されていただろうし、そして一番悔しがっていたドライバーかと勝手に想像。チャンピオンを争っていたトップ2人が同じトップチームで走るっていう構図は、この2人がワンツーで圧勝してしまってはWRC自体が面白くなくなってしまう・・。でも今回のリザルトでこの2人の今後の行方はちょっと面白くなってきた。でもヒルボネンにとっては今回は難しい路面で初めてのマシン。まずは肩慣らしといったクレバーさでしょう、きっと。今後の巻き返しは必ずあるでしょうね。
さて、5位にノビコフ。2008年のWRCジャパンのシェイクダウンを札幌ドームでのんびりと眺めていた時にGpNランサーで「なにも練習でそこまでやらんでも・・・」というくらいクレイジーなドライビングをしていたのがずっと記憶に残ってる。確かあの時に弱冠18歳。とんでもないヤツがきたぞと。あの時以来なんとなくチェックしているがいつも派手(黄色のC4での腹見せジャンプなんか有名!?)
かつてのコリンマクレー的ともいえるこのようなタイプは今のWRCには必要だ!!
でも路面と天候が猫の目のように変わるこのモンテでこのリザルトはベテランになってきた証拠か。今後が楽しみ。ぜひどっかで優勝して欲しいなあ。
そして・・・
デルクール!!
自分の世代としてはやっぱり感慨深いものがあります。世代交代は大事ですが、やっぱ少しは“昔の人”が走ってなきゃ。そして堅実に6位に入るあたりやっぱりベテランの貫禄。カッコいい。きっと本人はもっと上位をねらってたんだろうけどね^^ 自分もどっかでこんな風に復活参戦してみたい~。
う~ん・・・でも、だいぶ白髪交じりだし。すっかりおじいちゃん風になっちゃったなあ。
ということで、その他にもS2000マシンが結構速かったのも印象的。
・・・とにかくいろいろ興味深かった2012年の初戦モンテ。
今シーズンのWRCは去年より楽しめそう!
(写真)MONTE-CARLOオーガナイザー公式WEBより
http://www.acm.mc/
(追記)それにしてもなんだか違和感のある今年の“DAY表記”
3日目なのに“DAY5!??”
いつのまにか5日間ラリーになったのかと(笑)
~なんだかわかりにくいなあ。
【→さっきご指摘があって調べたら・・本当に5日間だったんだ^^;
初めて出たWRCニュージーランドは4日間、レッキも入れたら一週間オーバー。
死ぬほど大変だったけど、5日間!?大変だ。でも1日あたりのSSは少ないなあ。】
旧年も直接的にも間接的にも皆様にいろいろとお世話になりました。ありがとうございました。
2011年、日本はいろいろありました。ほんとうに歴史を変えるような出来事だったと思います。
そして自分自身にもたくさんの事がありました。2010年からの新たなチャレンジで、もうこれ以上はないだろうという思ったにもかかわらず、11年はさらにその上を行くような波乱も経験。やはり、人生、想定内なんてないんでしょうきっと。だれだって最悪の事態なんてなんだかんだいったって、自分に都合の“いいように”かんがえますからね・・。
その時々では本当に逃げ出したくても逃げ場がないような窮地もありましたが、乗り越えてみれば、いい思い出!・・・とはさすがになりませんが、確実に自分の中に自信と経験が蓄積したような気がします。この乗り越えてこそ感じられる充実感とでもいうのかな。
さて、2012年も始まりました。
人生も後半戦・・(もう?) 今年はその時その時のチャレンジをあわただしくやり過ごすのではなく、その時々の瞬間をもっと楽しみたいと思っています。せっかくの“チャレンジ”が後々いい思い出にならないともったいないですからねえ。
それから、もうひとつ。しっかりと“遊ぶこと”かな(毎年言ってたりして!?)。
勝負ごともお遊びもその時その時の“走り”を楽しめれば最高!
2012年、心機一転、がんばりましょう!
みなさんにとってもよい年でありますように!
~写真は何を選んだらいいかわからなかったので・・(コメント内容とはまったく関係ない)個人的にいいなあと思ったA/m/sチャイナで製作したGDBワイドボディ。 自分用に一台造りたいなあ・・。
昨年、ある注目若手ドライバーの話をしました。台湾産?の注目株です。
あれから、さらに一回りおおきくなったダーウェイ、マネージャ役?の貫禄お父さんもいっそう力が入っています。
(過去ブログ参照 http://shigeyukikonishi.blog.shinobi.jp/Entry/511/)
彼は昨年に引き続き、上海のチーム、“RedBull SKODA” で走っています。
大柄なOKTAVIAです。WRCでは4WDターボだったこのクルマも、ここチャイナではNAエンジンのFF車。
ちなみに、ラリーファンであれば日本でもご存知の方も居るでしょう、SYMSインプレッサでチャンピオンになったあの“マクシェア”も今年は同じチームに助っ人参戦してます。
でも・・・ダーウェイの方が速いんです。
しかも彼は確実にどのイベントでも完走して帰ってきます。これでは応援したくならないほうが不自然というものです。台湾はもちろん、中国メディアからも熱い視線。つねに取材攻撃です。
実は、ただえさえ本当の意味で速いドライバーが少ないこの中国において、ここ数年の間に名実ともにトップドライバーの中国人若手2名が事故や病気で亡くなっています。
そんな背景もあるでしょう、今や実力派若手ドライバーは超注目なんです。
こんな、悪ガキがおおきくなったようなちょっと童顔の彼ですが、走りはステディでアグレッシブだし、台湾人としては意外にもまともな英語がしゃべれます(お父さんはまったく英語だめですが・・)。ドライバーとしてはワールドワイドになる素質十分。彼の才能からしてこのマシンではもう役不足かも。彼が早く次のステップにいけることを祈るばかり。
~それにしても、今回彼のもうひとつの一面を見てしまいました。
それは“超やんちゃ”なこと。
クラス優勝をして、ポディウムでクルマの上に立ち、シャンパンファイト。
でも・・まず何をしたかというと・・
隣下に立つかわいいキャンギャルにシャンパンを“バシャ~。。”
しかもビンを逆さまにして見事に頭から・・です。
ここでこんなことするか・・普通・・。
意外な展開にあいた口がふさがらない・・
なにより、行動の意味がわからん!?
いつも満身笑顔のラリークイーンもさすがに笑顔がひきつってました。
かわいそうに・・。
(実は彼、最終サービスパークではチーム内の別の女の子にも容赦なく“シャンパン&レッドブルドリンク!”のダブル攻撃を浴びせてたんです・・苦笑)
これってワールドワイドなスター性?ってこと。
まあ・・そういう意味ではこれはこれでアリなのかも。
将来大物になりそうな予感・・
本当に今後が楽しみな若者です。