2月初頭のお披露目。カラーリングは何とか間に合いました。
ほっと、胸をなでおろしてまずは納車です。
しかし・・・
お披露目ランの筑波走行でいきなりのエンジン不調。
困りました。
その後、点火系をリフレッシュするも
やはり再度不調。
いよいよ本番レースもちかいというのに・・・。
そんな危機的?状況にもかかわらず、
容赦なく?Sさんオーダーのメニューが盛りだくさん。
せっかくロールケージ付のベースマシンなのに
新たにより剛性のある形状のロールケージに交換。
『こっちのヤツにしたいんです。色は白く塗ったほうがカッコいいですよね?』
・・・たしかにそう思います。賛成。
キルスイッチ&数々のメーター類。
『メーターの順番は右からこの順番で・・追加でこれも・。』
・・・確かに水温計をはじめ各種メーター類の必要性は
耐久レースともなればなおさら。
・・・たしかに大事ですよね。賛成。
ラリーもそうですがイベントの直前ってこんなもんなんですよね。
とにかく時間がある限りやれることをやるのがモータースポーツですから。
それにしても、今回のエンジン不調には“はまり”ました。
長年、扱いなれてきたインプレッサとちがって、M3に関してはまだまだ知らないことだらけ。
走りの部分に関してはどんなクルマも基本は同じ。
クルマ作りのノウハウはしっかり生きてくるわけですが、
そのクルマ特有のメカニズムに関してはまだまだミステリアス。
ホント、奥が深い。
・・・だからこそ面白いといえるんだけど。
こんな時には、いつも、
『時間を見つけて、もっと自分のM3もバラしてやるぞ!』
と心に誓うのでした。
やっぱり、悔しいですからね。
話がそれましたが、
そんなこんなであっという間にレース2日前の夜。
レース前最後の調整。
こいつはまさに背水の陣。
・・・でも大丈夫。
なんとかするのがモータースポーツですから。
耐久レースまであと数週間という1月下旬。ロスマンズカラーにすべくM3が入庫となりました。なんでも2月の初頭に“BMW3.net”とオーナー方が主宰するクラブのサーキットミーティングがあって、そこでこのマシンをお披露目するとのこと。
ロスマンズカラーといえば、プロドライブ製のグループAのM3がツールドコルスで優勝したマシン。カーナンバーもその当時の“10”を再現です。勝手気ままに自己流アレンジ?してしまった私の“BASTOS M3”と違い、こちらはなるべく忠実に当時の“ロスマンズM3”を再現しようとしています。
もっともハチマキ部分やロスマンズ下のサイドロゴなどは、“BMW3.net”を配し、でもこれがちゃんとデザインされていてとってもマルです。これらこだわりのリクエストがいい感じに伝わってきて、その真剣度からか、こちらも思わず気持ちが入ってきます・・。
そして、ついに毎日寒さも厳しい折、この“ロスマンズM3”が誕生しました。
オーナーこだわりで白く塗ったBBSホイールもまたGood。
『うっ・・これは、相当・・イケてる』
まさにこれが素直な気持ち。
“BASTOS”が一番だと思っていたけどこれもまた最高にイイ。
やっぱりロスマンズカラーってこの時代のマシンに合うなあ。
ちなみにこのマシンは優勝車の割には写真が入手しづらく、結局のところ“ツールドコルス優勝車”というミニカーを参考に製作しました。このミニカーの両サイドは『Rothmans』のろごではなく、おなじイメージのフォントで『Racing』と貼られています。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、タバコ広告禁止国でレースをするときに使われるイメージ広告ってヤツです。
・・・ところが作業をスタートした数日後、オーナーのSさんからの突然の電話。
『大変なことが・・。 ロ、ロゴが・・・』
いやな予感・・。そして的中。
Sさんからおくられてきた当時の写真や映像に写るあの優勝車のM3には誇らしげに
『Rothmans』
とハッキリと貼ってあるじゃないですか・・・。
いったいコレは???
と疑問符が10コくらい頭を駆け巡ります。
自分もうっかりしていました。
まさか 『ツールドコルス優勝車』
とこれまた誇らしげに書いてあるミニカーがまさか間違っているなんて・・・。
・・・頼むよ、本当にさ。 (←モデルカーに不信感・・)
そういえば、ミニカーを見たときに一瞬、
『あれ?コルスの優勝車って“Rothmans”じゃなかったっけ?』
と頭をよぎったんだよね。
とにかくいまだに何でこうなったのかは“謎”のまま。
わかった方がいたら教えてくださいな。
~つづく
【PHOTO】
ガレージにて最初のお披露目直前の姿。
今回、忘れられないもっとも印象的だったこと。
それはカラーリングが終了したという知らせで、オーナーさんたちが様子を見に来た時の出来事。
みなさんの反応、実に“大人をわすれた感じ?”で素敵でした。
この感動、盛り上がり・・好きな人にしかわかりませんよね!?。
つづきです。
さてさて、このプロドライブ“P2”のボディのベース!?となっているのは・・
正解は、なっなんと・・・
~スバルの軽自動車 『R1』~
でした。
気づいた人もいるでしょう、きっと。
たしかによくみればドアミラーはそのままだもんね。
・・・でもわたしは気づきませんでした。
その昔プロドライブのWebページでシルバーとブラックで決めたなにやら気になるインテグラDC5のデモカー?を見かけたことがあったので、ルーフのラインからしてホンダのインテグラDC5かなあとも思ったりもしたんだけど・・・。
とにかく驚きの変身。あの軽自動車“R1”をピザのごとくバッサリと縦横4分割にして縦方向と横方向に伸ばしたそうな。
『生産車のドアはよく出来ているし、イチから作るのはコストも時間も大変だからなあ・・』
とはプロドライブのスタッフのコメント。
~まあたしかにね。
ボディの一部は『R1』、エンジンやインパネ周りは『インプレッサ』。
ほかにも探せばいっぱい“スバル”を見つけることが出来るでしょう。
やっぱりスバルファンにはとっても気になるクルマに違いない・・。
プロドライブの話が出たのでついでにこんなモノ・・。
これは昨年のシンガポールモーターショーでお披露目されていたプロドライブのコンセプトカー“P2”です。ミッドシップエンジンのワンオフ車両。まるで飾り物のように置いてありますがちゃんと走っているところは目撃しましたのでコンセプトカーといっても普通に走れるちゃんとしたクルマとしての完成度です。
これは昨年訪問していたモーターイメージ社というアジア圏のスバル車販売を一手に引き受けるディストリビューターがモーターショーの展示用にとプロドライブから借りてきたもの。新しくつくった本社社屋の屋上にフォレスターやアウトバックのダート体験コースを作ってしまうし、展示用ながら本物のワールドラリーカーも買っちゃうし、ラリーカーも工場を作って作り始めてしまうし、日本の感覚だとクラっとするくらいいつもサプライズのあるアグレッシブな会社です。
クルマのサイズはちょっと小柄なボディにタイトな室内。イメージ的にはロータスエキシージといえばいいでしょうか。スバルを多く手がけているプロドライブらしく、スバルの部品がフンダンに盛り込まれています。スバルファンにはこの後ろにEJ20エンジンが積まれているというだけでワクワクするでしょう。内装のインパネなんかもそのままインプレッサなのでどこか見慣れた感じ・・・。そうは言ってもまったくの別物。このクルマのもつオーラにも惹かれますが、スバルの部品で再構成されたこのマシンがどんなドライブフィールなのか・・非常に興味があります。残念ながらドライブするチャンスはなかったので・・。
さてさて・・・ここで問題。
一見したところ、部品を使っているだけでボディはすべてゼロからのワンオフという風体のこのクルマ。実はベースとなっている車があります。さてなんでしょう??
たしかにルーフやピラーはものスゴクよくできているしなんとなくベースとなったクルマはありそうなんだよなあ・・と実物をしげしげと眺めて思ったものです。 もう知っている人もいると思いますが、私にはそのときまでまったく想像もつきませんでした・・・。
・・つづく。