最近、だいぶ忙しくすっかり日記更新が遅くなってしまいました。ゴメンなさい。
さてさて、GTRといえばクルマ好きにとってはやはり気になる一台。先月34GTRニスモチューンをドライブする機会があった。このクルマが発表されてから、1700万円というその価格に興味をそそられ、ちょっと気になっていたクルマ。控えめながら隠し切れないハイカム特有の不安定なアイドリングサウンドを聴くと乗る前からなんとなくワクワク・・。
さてどんなもんかと走り出せば。究極の扱いやすさを追求したというクラッチはあっけないくらい普通のペダルフィーリング。でもいざ走り出してみるとやはり期待は裏切らない・・・。いや想像以上にエキサイティング! 職業柄、200kgちかく軽量なトルク45kg・mのインプレッサも慣れてしまって少々のハイパワーマシンもアクセル全開には特にためらいは無い。でもこのクルマにはひさびさに手に汗握る大興奮。
1,2速では2リッターターボともそんなに違わないが、3,4速ともなるとその底力にはただただ驚愕・・・。アテーサ4WDといえども4速の立ち上がりの高速コーナーでもラフにアクセルを踏みつけるとマシンが暴れる。ちなみに、とある上り4速コーナーでは有り余るほどのパワーから5速にシフトアップしなければならないほど・・・しかし同じところをランサーはアクセル“べた踏み”だけどコーナリング抵抗でそれ以上スピードが出ない(詳しくスピードは書けないけど・・・)。う~ん、底力の差!? 過去のグループBマシン・・「危ないクルマというのはこういうことか」なんてことも頭をよぎる。人間、コンペティションであればやはりアクセルはどこでも全開にしたくなる。たとえリスクがあろうともそういう状況だからこそ・・というものだ。当時これより軽量だったわけだから想像を絶するなあ・・・。
しかし今回の驚き一番はエアロダイナミクス。ピターっと路面に張り付き、多少の路面のうねりがあろうがマシンの挙動は乱れることが無い。最近のWRカーは空力パーツ盛りだくさんだけど、こういうことか! きっと多少の路面の荒れはカバーされてしまうんだろうな・・・。ちなみにこんなマシンもシッカリとボディやサスペンションが出来てこそその真価を発揮できるもの。このマシンも相当なボディ剛性確保の努力があった。感動したのはアッパーやリアそして室内センタートンネルを大胆にカバーするカーボン材によるボディ補強。いやあ外装のカーボンパーツももちろんだけど、ちゃんと見えないところにも金がかかってます!
それにしてもボディをスケルトンにしての再アッセンブリ工程、エンジンやECUの入念なセッティング・・・外観が市販車と同じグループNだって製作工程の概念や工程は同じ。最近のグループN相場は1千万以上のものも珍しくないけど、ニスモGTRの金額もそう考えていくと妥当な金額か・・。それにしてもカーボン製プロペラシャフトとは極めつけ・・・。もしかして安いのかも!?
いやあ、やっぱりクルマは楽しい!(←なにをいまさら?)
【“置き”の撮影ってこんな風にやってます。走りの撮影ではいつも冷静なドライブ・・・のはずが、今回ばかりはあまりの楽しさに「速すぎて撮れないんですけど・・」とお叱りモード・・しまったぁ~やりすぎ!?】
4月初頭、箱根某所にてメディア向け“ワークスチューニング”車両の試乗会があった。“ワークスチューニングとは、ニスモ、TRD,STI、ラリーアート、無限・・・などのメーカー直系チューニング会社がアフターパーツ市場活性化を狙ってグループとした共同企画で、メーカー直系の信頼できるパーツを正しく装着してクルマをもっと楽しみましょうというスタンスだ。それにしても近年のベース車両すなわち市販車両のポテンシャルアップと完成度の高さは目を見張るものがある。それをベースにするだけあって、メーカー直系といっても内装や吸排気系をチョコと・・というレベルは遠く昔の話。いまやその完成度はタイムを競うために作り出される競技車両に近いものがある。それにストリートでは外せないエアコンなどの快適装備があるだからマシンチューニングとしてはある意味究極の形の一つである。今回も5社、9台のマシンが用意されていたがその中でもひときわ楽しみなマシンが1台。ニスモGTR・・・。その衝撃的試乗インプレッションはもうまもなく・・。
ワークスチューニング・オフィシャルサイトはこちら↓
<a href="http://www.poweraxel.com/"
ランサーEVOⅨの試乗会で初めて走った富士ショートコース。実に面白い。その設備の充実度ゆえミニサーキットと呼んでいいのかどうかわからないがいままでのこの手の“ミニサーキット”の中ではダントツのオモシロさ!? いままで富士、鈴鹿、SUGO、筑波、・・といろいろ走ったことはあるが、どうしてもミニサーキットは“ミニ”だけに、スピードが出たり、派手なブレーキングや派手な横Gを感じにくく、“エキサイティング”という言葉では表しにくい。しかし、ここはコーナーが丘越えのようになってコーナーの出口が見えないいわゆる“3次元ブラインドコーナー”なんかもあり、ブレーキングもラン取りも奥が深い。ついでにストレートも派手な下りだけにブレーキングも負荷が高い。このショートコースはこれらワクワクするようなシチュエーションがふんだんに盛り込まれている。コースには枝道がいくつかあっていろいろなコース設定が取れるらしい。今回はフルスペック?の設定の様子。常にコーナリングするその飽きのこない設定が楽しい。
それにしても1コーナー外側にあるエスケープゾーンは外側まで使っていいのか悪いのか・・・。一応コースとの境界線に緑色の絨毯のようなものが轢いてあるのだが、立ち上がりではらんでいくと2コーナー目の進入スピードのノリがいいだけに、その“緑の絨毯”を越えて踏みつけてついついはらんでいってしまう。ラリードライバーにありがちだが、サーキットといえどエスケープゾーンがダートであっても後輪を落としながら立ち上がっていってしまうもの。今回のようにエスケープゾーンに段差も無くきれいに舗装されているような場所ではなおのこと外側も使いたくなる。でもそこはサーキット。やっぱり節度ある走りをしなければ・・・。なんどかはらんだためにブラックマークがくっきり。ちょっと後ろめたさ。
当日は雑誌向け試乗会だけに、他にもレーシングドライバーたちが何人も来ている。ちなみに、午後の部で走行していた同じくラリードライバーの三好さん、
「1コーナーって外側はどこまで使っていいんだ?? オレ遠慮なく外側まで使っちゃったぞ」
「・・・」
・・・さすが大先輩。やはり、そのくらいの大胆さが大事なんだな。
最近日記更新が滞ってます・・が、全日本ラリーのシーズンイン前でもありJRCA業務が多忙。まあ、日本のラリー発展のためなのでどんどん進めなければなりません・・・。
さて、3月1日には発売に先行してランサーEVOⅨのプレス向け試乗会があった。場所は改装され一新された富士スピードウェイ内のショートコース。ちょうどかつてのバンク1コーナーのイン側に設置された比較的新しいコース。到着すると新型のEVOⅨがGSR,GT,RSと各グレードが2台づつ。予備兼撮影用が数台。比較テスト用EVOⅧMRが数台・・・とランサーだらけ。インプレッサではこのようなシチュエーションに何度か出会ったことはあるもののランサーは初めて。これだけランサーが集まると壮観です。先日のチャイナラリーでEVOⅦをドライブし比較的ランサーを身近に感じている昨今の自分としては、かつてライバルと思って憎たらしかったこの“顔つき”もかっこよく思えてくるから不思議。
試乗してみるとインプレッサのスペックCのイメージがあるだけに非常にマイルドでおとなしい。ACDやAYCなどの最先端メカニズムもありものすごく安定度が高いのでそう感じるのかもしれないが、とにかくちょっと拍子抜けするくらい。でも比較で乗ったEVOⅧとより確実に速くなっていたし、振り回せばちゃんと豪快な走りも出来る。今後のインプレッサ対決が実に楽しみだ。
(→この“こにたん試乗記事”は『WRCプラスVol2』『Racing On』で掲載中!)
さて、当日は友達というかライバルというか、カツ(田口勝彦)も居た。置き撮りでは「赤ランサーと青ランサーの前で二人で睨みあってください・・」なんてあおりモンだからすっかり気分も盛り上がり・・・。編集長の「じゃあ2台で走ってみてください」という誘いに待ってましたとばかり車に乗り込む2人。先日台湾でシルビアとのツインドリフトを練習したばかりなので「先行っていいよ」とカツに合図。壮絶バトルがはじまった!?
しかし、さすがはランサー使いのカツ。どうしても第一コーナーで離されてしまう。2台の激走シーンの撮影だから、車間距離をギリギリまで詰めなければ意味が無い。ラリードライバーの性かここぞとばかりに全開走行するカツの後ろから「もっとゆっくり走ってくれー」とか「おーい気がつけ~」と手を振ってみたり・・・。しかしまったく気がつく気配も無い。
一度ピットに戻って、じゃあやり直しとマシンをチェンジして再挑戦。今度は自分が前だ。さすがに今度はいい感じにツインドリフトっぽくなってきた。5~6周くらいでピットにもどる。編集長の一言、「今のカラミの写真は使うことないけどね・・ 」
そうなんです。息があってきた2回目の走行は雑誌には取り上げられるはずも無い比較用のクルマEVOⅧMRだったから。どうりで三菱の人が「タイヤを無駄遣いするなよ」という顔をしてたわけだ・・・。
興味の尽きない、台湾紀行。
たまたま紹介されたオフロード車好きの“とある”怪しげな人。
「オレもランクル乗ってたし、ディフェンダーの110買うのが夢なんだよね・・」なんて言ったから大変。“ディフェンダー”ということばに異様な盛り上がり。「ぜひ家に遊びに来い」とことで、さっそく行ってみた。
到着して“絶句”。
そして次の瞬間、興奮せずにいられません。
ディフェンダー あるはあるは合計・・・数えられないほど。台湾にある全部のディフェンダーをもっているのかと思うようなコレクションの山。古いのから新しいものまで、そして部品取りの事故車・・・。いやあ、やはり真のコレクターは一味違う。しかも、彼は実戦行動派。山越え、谷越え“アタック”用の本格クロカンでフェンダーももちろんあります。河渡りなんてほんとに室内まで水が入ってくる深いところまでアタックしてます。
う~ん。すごい人って世の中いっぱいいるもんです・・・。
なんでもが起こりうる不思議の国、台湾。
スタッフの同乗走行をこなしながら、現地タイヤ“MAXXIS”タイヤもテスト。(バイクやレーシングカートでは世界的にも有名なブランドです。)そんなこんなをしていたら雲行き(周りの人たちの)が怪しくなってきた。やな予感がするなと思ったらやっぱり・・
『午後から取材が来るから・・・ツインドリフトを練習しておいて欲しいんですけど・・』
そしてこの国に来るとついつい『分かったよ・・』と答えてしまう。みんなの純粋でひたむきなワクワク感とノリで迫られるとついつい・・
しかし、4WDとFRのツインドリフトって難しい・・コーナー中盤はどうしても4WDのほうが速い。FRはフルカウンターのまま“のそのそ”コーナーを立ち上がる頃には4WDは横を向きながらでも加速体制。スピード調整は至難の技です。そしてS字コーナーでも向き変え切り返しも4WDの方が動きが速い・・いやはや難しい。結局シルビアが先頭、インプレッサが先頭といろいろ試したものの、4WDは後ろのほうがよさそう・・。先頭だと時々待っていてもふと油断するとバックミラーのはるか後ろ・・・。でも不幸中の幸いだったのは周さんの安定したドライビング。“3速全開進入”でもぴったり後ろをついていけます。
これは走るのも結構楽しいかも! やはりこんなシチュエーションでもハイスピードコーナーならエキサイティング!
『・・・』
しかし、今回ラリーをしに来たのに。
こんなことしていいんだろうか・・・。