先日行われたAPRCの日本ラウンド、ラリー北海道。ラリー終了後にラリーX誌のコースインプレッションのため、ラリージャパンで使うステージにコースイン。
試走車はインプレッサ。とはいってもレンタカーなのでものすごくベーシックなクルマ。一見するとスペックCに見えなくも無いが、ホイールは驚愕の14インチ。
いやな予感がするなあ・・・。
ラリー北海道で使ったステージは既にコース整備中。グレーダーが道路を平坦にしているのはいいのだけど、途中に邪魔して入り込んでしまったものだからさあ大変。グレーダって道の整備をするのに片側ずつ整備して往復で1セット。
みちのど真ん中に地震で出来たような土と岩の入り混じった土盛りが・・・。
ただえさえ車高が低いのに、2人乗車だし、冗談みたいなタイヤだし・・。
やはり予感的中のパンク。スペアタイヤに交換するも、こともあろうか今度はテンパータイヤがパンク。
ついに試走は中断、後輪はパンクしたままふもとまで行く羽目に。
それにしても北海道だから結構距離があります。そのうちホイールで走ることになったものの、はやく修理したい一心でそこそこのスピードでふもとを目指します。(北海道の地元の人と同じスピードというべきか)コーナーではスピンしないように絶妙なハンドリング。そしてブレーキも注意。
そういえば、むかしマレーシアラリーでコドライバーをトランクに乗せてバランスをとりながらこんなリエゾン走行をしたなあ・・なんて感傷にひたりつつふと助手席をみると、同乗の人たちが顔が妙にこわばってます。
そんなに心配しなくてもいいんんだけどなあ。一応ダンプとすれ違うときはビビッてスピードダウンましたから。
その後ふもとの町の小さなタイヤ屋さん。老夫婦と息子も混じった2世代操業。
さすがにラリーはみなさんよく知っていて、親身にタイヤを探したりパンク修理したり。
やっぱり北海道はいいなあ。
そして、再度山へ入るもののまたもやパンク。
でも今度は、あのおっちゃんが持たせてくれたパンク修理剤がある。
しかし、その希望は見事に打ち砕かれた。
製造が古く、そのホルツの修理材はたいして膨らみもせず力尽きた。
やっぱり北海道は厳しいところだ・・。
そんなこんなで、忘れられない試走。
ちなみに先日発売のラリーX誌の編集後記にも写真が出てます・・・。
雑誌の取材の裏にはいろいろ苦労があるんです。
【写真:さすが北海道。リタイヤしたらおとなしくマシンの中で助けを待つ?】
九州佐賀県で行われた全日本選手権(二輪駆動部門)の開幕戦。60台のフルエントリーできれいな桜吹雪のなか高速ターマックバトルが繰り広げられました。JRCAとして視察に行ってきましたが、車種のバラエティさは興味深いものがあります。FD3S-RX7やアコードセダンの姿も。もちろん昨年からの参戦S2000もありました。
興味深いのはそれぞれのタイムが決して離れすぎてはいないこと。たしかに、高速コースともなればアクセルをどれだけ踏めるかが勝負。クルマのポテンシャルもさることながらドライバーの技量も左右します。そういう意味でも“腕に自信”があればどんなマシンでも結構チャレンジしがいがあるかも。
ところで、コースを視察していて気になったこと・・。
高速ステージではいかに最短距離を通ってスピードを殺さないようにするかが勝負。タイヤのラインを見ると以外に“ここは!”というところがインカットされていない・・。道路ふちの泥が結構そのまま残っている状態。インカットといってもなにも「路肩にタイヤを落とす」ことではなく、側溝ギリギリ、イン側の草むらの中のもう少し・・・というちょっとした部分、つまりタイヤもう1本分です。これを積み重ねればキロ0.5秒くらいはすぐ変わるでしょう。これを実行するためには運転技量にもよるし、ペースノートの精度にもよるし。でももっと“いける!”ような気がしました・・・。
【ラリー情報/リザルト速報はJRCA公式Webサイトでアップしています】
11月6日、長野県松本周辺で“ヒストリックアルペンミーティング”というラリーが行われたので、遊びに行ってきた。
ラリーといってもドライブラリー。どちらかと言えばのんびり紅葉の中のドライブを愛車で楽しむという趣旨のイベント。しかし、タイムコントロールあり、“ハイアベ”(専有許可をとった林道で“一生懸命”走る区間)もありと1日ラリー気分を味わえるイベント。
メインとなるヒストリッククラスの参加資格は15年以前製造のクルマ。スタート会場には20台くらいだが、多種多様なクルマがならぶ。ニイナナ・トレノ、ランタボ、スバル1300、PF60ジェミニなどなど・・そしてジャガーのクラシックオープンカーが2台。自分の参加車両は今回の最新!?ヒストリックカー、サンマルM3。
【こんなマシンもありました。サバンナRX-7、1975年モンテカルロ出場車です。】
スタート場所で受付を済ませ、いつもとは違う雰囲気にわくわくする中、もらったゼッケンは“10”。その前ゼッケン“9”はなんと“240Zのサファリ仕様”だ。赤いボディに黒のボンネット、大きなマッドフラップとラリータイヤそしてケニヤの各種ステッカー・・・このサファリ仕様の後姿にはシビレます。
そして・・さらにはそのクルーがすごい。自分の世代のドライバーにとっては大大先輩の横山文一氏。自分にとっては伝説!?の選手です。そしてそのコドライバーは日本を代表する往年の(現役ですが)コドライバー、中原さん。中原さんといえば、岩下ドライバーとともにサファリに何度も挑戦している日本の国際コドライバーのパイオニアな方。中原さんには以前WRCでも自分の隣に乗ってもらったことのあるのでなんとなく身近な存在とはいえ、やはり240Zの横に乗る姿は“後光”が射してます・・・。
こんなクルマの後ろを走れるなんて・・・
これだけで、今回“来た甲斐”があったというものです。
【スタート風景。安曇野スイス村