ゼロカー・新型インプの室内。
インプファンとしては非常に興味深いショットでしょ?
左手前に今回の新型の特徴である“SIドライブ”のセレクタースイッチとセンターデフの切り替えスイッチが見えます。このSIドライブ、先のレガシイ、そして今回のスタンダードのインプレッサSTIに搭載されたシステムですが、ドライブバイワイヤー(アクセルワイヤーのない電子スロットルタイプ)になったので可能になったわけです。
1台のクルマで3種のエンジンフィールを楽しめるこのシステム、実はラリーカーでもとってもすばらしいモノ。
ラリーカーにも3つのモードあり。
①“I”(インテリジェンス)はリエゾンモード。アンチラグシステムもオフだから、街乗りもギクシャクせずにとってもスムーズ。これでだいぶ移動の疲労が減りました。
②“S”モードはラリーSS用。アンチラグもオンとなり、ブーストも高く設定されます。ただし、アンチラグの強さが弱めなので、エンジンのピックアップはマイルド。滑りやすい路面では姿勢が乱れずイイのです。
③“S#”モードは同じくラリーSS用。でもこちらはアンチラグ強め。まさにアタックモードです。
さてさて、シフトレバーの左側にニョッキリ生えているバーですが、パッと見た目にシーケンシャルギアのシフトレバーかと思うかたもいたようですが・・・、これはハンドブレーキ。 数年前からグループNでも油圧式のハンドブレーキが公認品であれば使用可能となったので、このクルマにもSTIにてホモロゲ(VO)申請予定のモノが付いています。
試作品だから仕方ないですが、腕の短い日本人の自分にはチョッと遠かった・・・。
最初は何度か空中で虚しくなんども“空気のわしづかみ”。
コドライバーに握手とかされなくてよかったよね。
この油圧ハンドブレーキですが・・・いちど使ったら病み付きです。実にスパッとよく効く。
短時間でも確実にテールスライドを誘発できます。ちなみに滑りやすかったレグ1、帯広スーパーSSの最終コーナーで、その気持ちよさに何度も使ってしまったのは内緒です。
去年までだったら思いっきりアクセルを踏み込んでドリフトさせるところですが・・・
だって、ゼッタイにぶつけられないマシンでしたからねえ。