いつもに比べると『!!』な思わず絶句するような光景が少なかったような気がするチャイナ。それとも自分が“チャイナ慣れ”しちゃっただけ?
でもいちおう、発見してきました。こんなマシン。
一見すると。。そう説明は要りません、シトロエン・クサラWRC。
でも“一見”というより“一瞬”だけ。
見てのとおりのFFの“普通の”クサラです。でもカラーリングって不思議。なんとなくそれっぽい。・・・まあ、それっぽいってどういう意味?という疑問はさておき、チームの面々、そしてドライバーたちのワクワク感が伝わってくるようで実にほほえましいです。
しかし、タイヤの“大きさ(外径)”って重要ですよね。あれほどカッコいいクサラもこうなってしまうんですから・・。
こちらはSS4(だったかな?)のスタート直後の風景。ティープランテーション(いや中国だから感じで“茶畑”でOK!?)のなかを全開でラリーカーが駆け抜けていきます。途中から結構雨が降ってきていて、このコーナーも実に難しそうなコーナー。クレストのあと外側は貯水池だし。
写真の快走するはCUSCOの柳沢。先走車のコディよりちょっと慎重なコーナリングだったかな。こういう難しいコーナーはドライバーの“ノリノリ度”がよくわかります。
それにしてもラリーカーが来るまでの待ち時間は本当に退屈しません。ちょっと離れた貯水池の脇でなにやら騒がしい声。アヒルが“ガーガー”と群れをなして右往左往しています。そのかずおよそ30羽。その後方を12歳くらいの少女がそのアヒルを捕まえようと忍び寄ります。しかしアヒルはガーガー、バシャバシャと陸も水の上もお構いなしに右往左往。
なんとなくよく見ていると・・わかりました。その群れは飼いアヒルなんです。つまりは羊飼いならぬ“アヒル飼い”の少女。さすが中国。あの数を散歩させるなんて。
中国4千年を感じます。
そういえば、HQホテルの横の屋台に行ったとき、アヒルの頭だけが大きななべのふちにズラーッと一周して並んでいる煮込みがあったっけ。。アヒルは主食みたいなもんだからな・・。
それにしても今回のスーパーSSはすごい。何がすごいって、その即席具合。長雨が降った影響もあるだろうけど、足元も走行するレーンも赤土のぐちゃぐちゃ路面。そうなるのもあたりまえ、ここは造成地?っていうかんじのただ山の木を切っただけの丘陵地。スーパーSSっていうのは普通平らなところに作るのに山あり谷ありの自然地形そのまま。おかげで、スタートランプはあるけどコースはどこ?なんて探してしまったくらい。
・・・なんだ、目の前のこのガードレールってコースだったんだ。
たしか、2004年のAPRCチャイナのスーパーSSではガードレールではなく日本の丸和ダートラ場のように土盛でつくったスーパーSS。でもドライバーにとっては併走しているライバルマシンが見えないし、景色はなんかダートラ場?って感じなのでそれはそれでちょっとモノ足りなさを感じたりします。ところが今回はなにもない赤土“造成地”にガードレールが3本縦横無尽にコースを主張。ガードレールなんてハイウェイを除いてはあまり見かけない中国郊外。もしかしたら他のラリーを視察した中国の人たちには“ガードレールこそがスーパーSS”ってみえたのかもしれません。
(実は中国のオーガナイザーってかなりレベル高いんです。かつて90年代にはWRCを開催してますからね・・。そういえば、今年のラリー北海道なんかにも視察に来てました)