実はラリージャパンでゼロカーをドライブした後はその翌日から一路台湾へ・・。向こうでグラベル林道を使ったラリードライビングレッスン。車両はGDB3台GC81台の合計4台、ドライバーは5人。ハタチ前から50代まで年齢も様々。ラリーカーとしては台湾に3台しかないGDBもすべてここに終結です。
さてさて、前々から紹介している台湾ラリー。ご存知のとおりそのお国柄からターマックラリーがほとんど。グラベルはほんのお遊び程度にミックス路面SSとしてあるくらい。したがって、この国はラリーはそこそこあるのに、ラリータイヤ、とくにラリーサスペンションはまずありません。したがって、グラベル路面の走り方、サスペンションセッティングもふくめまったく情報なし。それをレッスンするのが今回の目的です。
ただし・・九州くらいの国面積なのに4000m近い富士山より高い山(昔の名前で新高山)があるだけに島の中央部は道も作れないほどの山岳地帯。したがって人が住める場所は国土の半分くらいしかありません。そんなわけで道路開発は隅々まで進み、平野はもちろん、山岳路もほとんどが舗装されてます。では・・ダートテストはどこ? 国際空港のある台北は台湾の北の端、今回のダート林道は東海岸のはるか下のほう。「そこまでいけばとってもいいグラベル林道がある。ポッサムボーンもそこを走って絶賛していた」ということばに納得し遠路台東へ向かう。
平地が多く高速が南北に2本も走る台湾西側とちがい、未開拓な東側。たしかに景色は西伊豆や三陸海岸でもはしるような海沿い断崖絶壁の景色のいいみちなんですが・・いいかえれば非常に時間がかかる。夜8時に台北国際空港に到着してからそのまま拉致され?クルマで台東へ。結局到着は午前3時過ぎ・・。
まあ異国の地でのドライブもそれはそれで楽しいモンですけどね・・
あけて翌日・・・起きてみると宿のすぐ脇にはレーシングカート場。そこを借りてまずはグラベル前の初期セッティング。なんせ、グラベルサスペンションだけどスプリングはちょっとまえまでターマック用がついていたからなあ。
案の定、減衰力調整は左右で最弱だったり最強だったりばらばら。軽く周回を重ねながらピットに戻るたびにメカに、減衰力調整ダイアルをああして、こうしてと指示する。なんどやってもなんだかいまいち決まらない。初期セッティング(フィーリングをみるならターマックでも十分のに・・)。おかしいなとおもって自分で調整ダイアルを確かめる。なんだ!!言ったのと反対にまわしてるよ!
はぁ・・まあ見た目の車高がラリー車っぽくなっているだけでもよしとするか。
・いつものごとく、やな予感がするなあ。