さてさて、ラリースクールの様子です。今回のスクールは初中級者向けということで開催。どちらかといえば、滑る路面、滑るクルマのコントロールの難しさをぜひ体験してもらいそれを克服して楽しさを体感してもらおうという願いも込められています。つまりは “恐怖”から“喜び”にしてもらおうと・・。雪道や氷上、そしてダートもそうですが『面白いよ』と言われて「オモシロそうだな」と思っても、クルマも準備して、タイヤも買って、朝早く起きて遠征して・・・といざやろうとするとエネルギーも要るもの。でもそれは『病み付きになる楽しさ』を実感していないから。一度実感してしまえば、自然に行きたくなるモンなんです。ということでこの企画・・・。
最初はおっかなびっくりの講習生。最初の一言は「ハンドルがどっちに向いてるか分からないですね・・・」。みんな同じことを言います。そして二言目には「なかなかオモシロイですね・・・」。やはり同じことを言います。そしてそのうち「・・・」無言で黙々と周回を繰り返すようになります。・・・たぶん、止まれというまで走るだろうことは間違いない。
クルマのゲームと一緒で操作のコツが分かってくればだんだん面白くなる。そして操作のコツが分かっていながら自分の理想の動きをしてくれない・・・このなんともいえない“もどかしさ”。
でもゲームと大きく違うことがあります。うまくいったときは、景色だけでなくそれとリンクしてハンドルからくるキックバックとシートからくる横Gになって実感できること。“1トンのクルマ”を操っている快感は体験してみなければ分からないでしょう。
しかし、みんなそれなりに“FR車のドリフトコーナリング”をこなすようになったのには驚きです。これには教えるほうも素直に嬉しい・・・。みなさんの“最初の一言”を聞くたびに、もし何かあったら隣のコースに飛び出さないようにステアリングを押さえようと助手席から身構えていた自分の苦労も報われるってモンです。
知らないと思うけど・・。