さて、3時間弱で台北空港に到着。
空港に迎えに来てくれたパートナーのTONYが一言
『ゴメン、ラリーは延期になった・・・』
『・・・』
ここで、うろたえてはいけない。台湾なんだから・・・。
空港からは直接台湾の中部地区の都市、台中に移動。今回のラリーの舞台になるSSがあるというのでさっそく見に行く。なんと、台中の街はずれの河川敷にスーパーSSコースがあったのだ。台湾恐るべし、いつの間にこんなコースを作っていたんだろう・・。
昨年末にすでにデモ的にイベントを開催したというこのコースは丸和くらいの広さのある原っぱだった。うっすらと茂る雑草の中に、よくみてみるとコースの後らしい砂のわだちがくっきりと残っている。スーパーSSらしく2本のラインがS字コーナーを描いているのが分かる。
じゃあ立体交差は??
・・・ありました。ちゃんと土砂とタイヤがつみあがった立体交差が。
しかし、よく見てみると、結構傾斜が急。いや、結構どころかこれはオフロード車のコースだろうというくらい角度が急。しかもものすごい段差があります。これじゃあ、いかにラリーカーとはいえ、ゆっくり走っても壊れるのが自然でしょう。しかも、意味不明な鉄で出来たブリッジ(トラックにクルマを積み込むときに使うあれ)が斜面の土の中に埋め込まれている・・・。
まあ、まだラリー文化、特にグラベルラリー文化のない台湾のこと。しょうがないことでもある。評価したいのはこのような立派なコースが台中市公認のもと設置されるということ。スタンド席は天然の河川敷の土手。街中からちかいだけにものすごい数の観客が集まるでしょう。今後の発展が楽しみです。
『ところで、今回キャンセルになってしまったグラベルラリーなんだけど、スーパーSSはここって分かったけど他のSSってどんなコースだったんだ?』と聞いてみた。
『今回のラリーのSSはここだよ』
『・・・』
グラベルラリーってこれのこと!? これってどちらかといえばダートトライアル!?
まあ、いいか。台湾なんだから・・・。