リタイヤした場所はものすごい埃。あまりの埃に後続車も音だけしか聞こえない。全身“真っ白”で“玉手箱をあけた浦島太郎”状態だ。後続車へのリタイヤ車注意サインをセットするも、この視界の中じゃぶつからないか心配。考えた挙句、衝撃で外れたリヤバンパーを一つ前のコーナーの脇に立てかけることにした。(これを見た後続のドライバー、びっくりしただろうなあ・・・)
さて、フィニッシュ方向に向かってコドライバーのエドモンドと歩き出す。5km以上あるから結構大変。やがて小さな集落が。とりあえずここでスイーパー(最終ゼッケンの後の救出用のオフィシャルカー)が来るまで待つことにする。
この集落、ほんの2家族くらいが住む窓ガラスも扉も存在しない小さな家。前の畑では、大きな水バケツを棒の両側に吊るし、畑に水を撒いている。隣の牛舎では1頭のみの牛がモ~と鳴き、ニワトリが駆け回る中庭で子供たちが泥んこになって遊んでいる。ここには水道も電話もテレビもない、もちろんバイクやクルマも。時代は100年前で止まっているかのよう。
・ ・・しかし、こんなのどかな風景、そしてこんな場所で生活する人たちに触れることが出来るなんて。観光じゃ絶対ありえません。
これもリタイヤしたおかげ? けっこう“中国好き”の自分としてはリタイヤ気分が癒されました。
よ~し、来年は中国チャンピオンだ!!