そして23日土曜日はSS2からはじまる本格的ステージのレグ1だ。コースは3本を3回リピートする構成。距離はそれぞれ14km、10km、そして最長24km。
まずはSS2。久々に本格グラベルロードを攻める。ランサーだからか久しぶりだからか?いやいやショックのセッティングもなっていないからか?どうも違和感がある。でも走るのは最高に気持ちがいいもの。こんな微妙な感覚は今までにない感覚!?。次第にリズムに乗った頃、前走車のコディ・インプレッサがストップ。どうやら、その前のマシンが転がって道路をふさいでいるらしい。100km/h以上でバンピーな田んぼのあぜ道(のようなところ)を突っ走るっていきなり狭くなるセクションだ。転がったのはスズキイグニスのアトキンソン。コドライバーは昔の相棒グレンマックニールだ。自分が到着したときは既に転がったマシンは起こされた後。50mくらいにわたって“黄色い弾丸”(イグニスの広告より抜粋)のパーツが散乱。クラッシュのすさまじさを物語る。
『大丈夫か?』と声をかけると『no problem!』との答え。
よかった、無事のようだ。
しかし、小柄なアトキンソンに巨漢のグレン。だれが見ても小さなイグニスには“バランス最悪”コンビ。
次に会ったとき、
『おまえたちのコンビはチームに適正なのか考えてもらったほうがいいぞ・・・なぜなら・・』といい終わらないうちにパンチが飛んできた。
・・・さすがアイツ自分のことは昔からよく理解しているようだな。
それにしても99年のWRCチャイナラリーではレグ2でグレンと組んだときはアイツはもっとヘビーだったはず。(推定102kg?いまは比較的スリムだが)いま思い返してみるとあの時はバランスが悪くてコースアウト・リタイヤだったのかも!? 左ハンドルのインプレッサで右の土手にクラッシュしたもんな・・・。
【SS2とSS3の間のリエゾンには“渡し舟”があります。クルマ4台ずつを2艘の小さなフェリーが交互に運ぶ。この上ではつかの間の休息。ドライバー同士も和やかに会話が弾みます。ちなみに写真はレッキ時のもの】