さて、セレモニアルスタートの後は2台同時併走のスーパーSS。しかし、雰囲気的には栃木県のダートトライアル場の“丸和”にアップダウンをつけたようなコース。山を切り崩したちょっと殺風景なコースです。しかし、レッキで感じた印象とは正反対。当日はこれまたものすごい人です。ひな壇のようにしてつくられた観客スペースはすべて満杯。丸和に人をいっぱいに入れたさらに3倍くらいの人がいます。
それにしても埃がひどい。ただえさえドライな土地をさらに切り崩して作ったステージだけに、自分が到着した頃には、もう走っているマシンが見えないほど。これはまずい。相手はオーストラリアチャンピオンのコディー。負けるのも悔しいし・・・。
とにかく始めてのEVO7ですが、一生懸命走りました。コディーには負けちゃったけど。それにしても普段からインプレッサに慣れきっているだけあって、EVOのドライビングは恐怖との戦い。だって鼻先(フロントのオーバーハング)が異様に長く感じるんです。ついでにお尻(リヤのオーバーハング)も。コーナーではイン側の土手にビクビク、立ち上がりでは外側の土手にビクビク。ん~、この教習生の気分。われながら新鮮!?
そういえば、このスーパーSS会場で大人気だったマシンが1台。いつもの台湾パートナー、TRSラリーチームからエントリーのGDBだ。このマシンは自分が製作アドバイス、そしてテストも担当した“台湾初のFIAグループN仕様”あの“GDBインプレッサ”です。なんで人気だったかって??それはここのチームマネージャーのTONYがTCにたむろする観客に向かって『あっ台湾のムービースターが来るぞ』って言ったから(ドライバーの本業は保険会社のオーナー)。これに反応した観客がサインをもとめてマシンの周りに殺到し・・・
中国で名をあげるのは果たして“難しいのか?”そいれとも“簡単なのか?”
・・・はっきり言って“謎”です。
【埃のヒドさがわかります? ちなみにこのコースは、今回エントラントだった香港籍のドライバー・チャンチーワーの持ち物とか。写真提供は香港OPTION誌】