この“新着情報”ページでいまさらかもしれないがラリーのお話、連載11回。
ラリーとは公道を使って争うレース。サーキットレースとは違い1台ずつスタートしてタイムを競うもの。・・・といってもラリーは日本ではまだまだ一般的ではないかもしれない。
ラリーという言葉は知っていても多くのヒトがまず思い浮かべるのは、あの”パリダカールラリー”。これが日本でこれだけ認知度があるのも”篠塚健次郎”選手のようなスター選手がいて三菱自動車の宣伝活動によるところが大きいだろう。最近は増岡選手が活躍してJ-WAVE等のラジオでもこのイベントのすばらしさを紹介したりしている。しかし、あれは“ラリーレイド”といって速さ的な要素ももちろん必要だがもっと耐久マラソン的要素の強いものでもある。瞬間的な速さよりも的確な判断力と長期的戦略がものをいう世界。ステージも砂漠が多かったりとあくまで普段普通のヒトがドライブしない世界のなかでチャレンジしようというものだ。
ここで説明したい世界ははWRC(ワールドラリーチャンピオンシップ)を頂点とする“スプリントラリー”である。最近は地上波のテレビ放送でも時々放映されているのでなんとなく見たことのあるヒトは多いだろう。(今年からはテレビ東京でも放映されている。)普段見慣れたセダンや2ドアハッチバックのクルマが大自然の中を想像を絶する猛スピードで山岳路を駆け抜け、時にはジャンプし、時には・・派手にクラッシュし・・。一度見たらもう病み付きになること間違い無し!こちらのラリーのステージは、普段普通のヒトが生活をする山岳路であったり時に市街地であったり・・とごく身近なシチュエーション。
誰でもクルマを運転していて目的地に急いで行こうと思った経験はあるだろう。急ごうと思ったらリスクを承知でスピード出すだろうし、公道であれば対向車も来るだろうし、予期せぬ滑りやすい路面も出てくるだろう。時には雨が降っているかもしれないし、断崖絶壁の路肩にもかかわらずいきなり狭くなる場面にも出くわすこともあるだろう。この“究極のドライビング”を競うのがこのスプリントラリーといえばわかりやすいだろうか。出発点から目的地までとにかく“公道”を早く駆け抜けるというものだ(もちろん対向車は無いが)。普段フォーミュラカーのレースがあまりに遠い存在で、これらに全く興味のないいわゆる“クルマ趣味”ではないようなヒトでもこの危険極まりない“異常さ”は良くも悪くも“実感できる”世界だろう。だからこそラリーの映像は多くのヒトの興味をひきつけるだともいえる。
最近はコンビニでもビデオ(最近はDVD!?)が簡単に手に入ります。一度はじっくりみてみましょう!?