●2000WRC サファリラリー (スバルラリーチームジャパン)
日本では最も知名度のあるWRCイベントの一つサファリラリー。やはり自分にとっても特別なものがあった。アジアパシフィック選手権で様々な国へ行ったが、ケニヤはまた別格。雄大な大自然ももちろんだがどこを向いてもすべて黒人。最初は誰がいい人でどの人が怖そうな人かまったく区別がつかなかった。感動はレッキが始まると最高調。目の前の国道をシマウマが横切るし、ステージではキリンが道をふさいでいて通れなかったり。ナイロビの北にある美しいい湖には明け方たくさんのフラミンゴが集まり、遠くから見た湖畔はピンク色だった。
ラリーコースはそれほどラフには感じなかった。あまりにラフなイメージばかり抱いていたからだろうか・・。それでも他のラリーよりラフなのは変わりない。スピードが自転車ほどしか出せない区間もたまにある。でも、やはりドライともなればとんでもないハイスピードラリー。1kmぐらいのストレートはざら。5速で数分間アクセルを踏みつけているところもある。ラリー中一生懸命運転していたらコドライバーが“すごいスピードだ・・”というのでスピードメーターを見たら本当に針が真下までいっている。ストレートといっても200km/hで走るグラベルは僅かなうねりで数メートルはラインがずれる。途中ギャップを避けたりするためラインを右へ左へ・・。
結局CS(コンペティティヴセクション)2でハイエナに衝突してラジエターを壊してリタイヤだった。5速全開のときハイエナが道の上を走っていた。スピードは170km/hオーバー。こんなときはなかなか障害物を避けられるものではない。雄大な自然に感動している場合ではなかった。しっかりとその手痛い洗礼を受けてしまった。
いつかサファリへはきっと再挑戦したい。
【こんなギャップ、突然出てきたらひとたまりもありません・・。1KMくらいのロングストレートの途中にこんなのが出てきます。ペースノートのキョリって大事なんです・・】