■ラリー・初日
いよいよラリーが始まる。レグ1は11時スタートだからスケジュール的にはヨユウ余裕。スタートを見送るためスタートランプの横で待つが、それにしても暑い。さすがタイ。湿った暑さはないものの日差しが強く肌にジリジリくる。ドライバー達にはハードなラリーになりそうだ。エアコンの無いラリーカーにはウィンドフィルムと飲み水のボトルを入れる大き目のポケットが必須。日本ではちょっと“危ないクルマ”に見えるほどの濃いめのフィルムを側面・リヤウィンドウと全面に貼って万全。
さて、そのスタートで派手だったのは中国チーム。キャンギャルのオネーチャンが4人、彼らのマシンと同じカラーを身にまとい、派手にスタートを飾る。
『んっ・・』そのなかに見たことあるような顔が一人。
(そうだ! RYOさんもすっかりお気に入り(?)のHQホテルのレセプションの娘じゃないか・・・。)
派手な演出と同時にRYOさんをスタート前に動揺させる作戦とは・・・、う~ん、中国チーム恐るべし。
そんな同様を隠して(?)スタートを元気に出て行ったRYOさん。さあ、サービスパークへ移動だ・・。
最初のサービスに入って来たRYOさん。開口一番『あいつ、速え~!・・』。
“あいつ”とはRYOさんの前ゼッケン“25”の地元タイのドライバー・ナラサク。歳を聞いてびっくり20才だ。ラリーもまだ4回目だって。日本人と比べると小柄で実年齢より若く見えるタイ人のこと、中学生に見えないことも無い。彼はRYOさんのことをお父さんのように慕ってSS毎に『どうですか?、タイムは?、調子は?・・』とやってくる。RYOさんもすっかり彼を息子のようにかわいがってニコニコ。でもSSタイムは“とんでもなく”ナラサクのほうが速い。だって、ヌタさんやカツとキロ1秒くらいしか違わないんですから・・。
こんな中学生みたいなヤツがGp.Nランサーをドライブしてこのタイム・・・。う~ん、タイ恐るべし。
ちなみに初日のサービスパークでのロケーションは、なんと場所はあの中国チームのお隣。RYOさんに喝をいれようと先発隊メカニックの作戦か・・。WRCワークスに遜色ないようなサービストラック・サービステント・サービススタッフ(の数?)の中国チームでは、マシンがサービスに入っている間は彼女達はずっとテントに脇にアンブレラ片手に立っている。これには、そのお隣となったRYOさんSONOさん達も暑くてタフなラリーにもかかわらずすっかりご満悦。
作戦成功!? 中国のビックチームを巧みに利用してしまう・・ う~ん、RYOさんチーム恐るべし。
【写真;これ、サービスタイムでの1コマ。“エンジョイラリー”がチームポリシーです・・】