『2位快走の小西はターボトラブルで悔しいスローダウン』
●イベント
全日本ラリー選手権 第6戦 Kiroro Traverse Kamuimindara2002Rally in Akaigawa(全14SS/SS総距離97.95km)
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●開催日
平成14年9月14・15日
●開催場所
北海道赤井川村周辺
●ドライバー・コドライバー/マシン小西重幸・佐藤忠宜/GDBインプレッサ(Team Ayabe)
●結果総合
1位 奴田原 文雄/小田切 順之 ADVAN・PIAAランサー(CT9A・ランサー)
2位 石田 正史/宮城 孝仁 DL・テイン マルシェ ランサー(CT9A・ランサー)
3位 田口 幸宏/田口 雅生 アドバンPIAA・KYBランサー(CT9A・ランサー)
4位 星野 博/石田 裕一 ブリッヂ・BS・OZランサー(CT9A・ランサー)
5位 綾部美津雄/市野諮 ダンロップSTiインプレッサ(GDB・インプレッサ)
6位 大庭 誠介/高橋 浩子 REPSOL・ADVAN ランサー(CP9A・ランサー)
完走 小西 重幸/佐藤 忠宜 ダンロップインプレッサSTi(GDB・インプレッ<br>サ)
~WINNER's Ave 73.13 km/h
●ラリー概要
/全日本ラリー第6戦Kiroro Traverse Kamuimindara 2002 Rally in Akaigawaが、9月14日、北海道赤井川村周辺で開催された。一週間前に、日本初の国際ラリーシリーズイベント、APRC第4戦ラリー北海道を終えたばかりの北海道は、その興奮が冷めるまもなく今度は国内シリーズの最高峰イベントを迎えることとなった。今回のイベント・オーガナイザーは、ARK。小樽港から車で30分ほどの距離にあるリゾートホテル・キロロ ホテルピアノにラリー本部が置かれ、道外からの参加でも競技車の輸送に至便な好環境だ。両日共にギャラリーステージが設けられ、1日1500円の格安料金で観客を迎えている。
/ラリーは、1日目レグ1は前半セクション1と後半セクション2から構成される。セクション1は9km、5.5kmの林道をこなした後、1.5kmのギャラーステージへ。その後、全日本選手権でも最長の20kmのロングコースをクリアし、再びギャラリーステージへと戻る。ここでサービスが入りセクション2は逆走のギャラリーステージ1.3km、9km、1.3km、そして最後にロングの20kmという変化に富んだ組み合わせ<br>だ。 2日目レグ2は午前中のみで終了する。5.5km、1.5km、20kmをこなした後、1.3kmのギャラリーステージを2本繰り返してフィニッシュ。スペクテイターにも見応え十分な、テンポのいいコースセッティングだ。
/路面は固いグラベルで、ことしは少々荒れてラフ気味。その割りにほとんどのステージで75km/hを超えるアベレージを保つハイスピードコースは、タイヤやサスペンションにとってタフな展開が予想された。さらに1日目にクルーを悩ませたのは、晴れ間を縫ってやって来た、にわか雨。このイレギュラーな雨が妙な具合に路面を湿らせ、マッドではないが表面が濡れてところどころ滑りやすいと言う、タイヤ選択の難しいコンディションを作り出した。
/新型インプレッサのエントリーは7台、ランサーエボ7が7台。一週間前のAPRCラリー北海道から連続参戦のクルーも多い。
●ラリー展開 /非常にルーズな路面で滑りやすかったSS1で飛び出したのは小西。奴田原ランサーを2秒近く先行、他のチームを大きくリードした。一方同綾部は 最初SS1終盤で、エンジン補器類のマイナートラブルでペースダウン。その後のサービスにて交換して挽回を狙う。ただし、トップグループとは大きく差がついてしまい、後半はタイヤテストも兼ねて、淡々とステージを消化していくこととなった。
/SS2以降次第にペースアップしてトップを快走したのは、地元の奴田原文雄選手。その後を小西が必至に食らいつく。ベストなサスペンションセッティングを探りながら、首位逆転のチャンスを虎視眈々と狙う。トップ2台以下は石田(正)ランサー、鎌田ランサー、勝田インプレッサが続く。SS4の20kmのロングステージを迎えたあとの初日レグ1の前半戦セクション1では奴田原、21秒後に小西その16秒後に石田(正)が続く。
/1日目レグ1の後半戦セクション2、SS4と同じ20kmのロングステージで波瀾が起きた。カーナンバー22の西尾インプレッサがタイヤバースト。先にスタートした石田正史選手を除く、後方スタートの奴田原選手、綾部、小西はスローダウンした西尾インプレッサの埃に悩まされタイムダウン。とくにすぐ後方だった奴田原ランサーは追い抜きに手間取るなどして大幅にタイムを落とした。この波瀾で小西との差が6秒まで詰まり、翌日レグ2での決戦を待つこととなった。
/明けた2日目レグ2、波瀾のすべてがSS12、このイベント3回目の20kmのステージで起きた。まず10km地点で、10秒差で奴田原選手を追いかけていた小西車のターボにトラブルが発生。まったくスピードの出ないマシンでは残り10kmで後続車に無知を譲らざるを得ない。やく6台を先行させてこのステージは大幅タイムダウン。あとは完走するのみとなってしまった。一方ほぼ同じ場所で3位を走っていた勝田選手も同じくターボトラブルでステージ内でストップした。さらに、6位を走っていた柳沢インプレッサはロワアームが破損し、地元の木戸ランサーもコースアウトでリタイア。次々と発生するトラブルを横目に、ここで2位にジャンプアップしたのが石田ランサーだ。
/結局、トップの奴田原選手にとっては、これで敵なし状態となり、最終的に2位に49秒もの大差をつけての今季2勝目を飾った。マイペースを保ちながら走りきった綾部は5位に入賞、深刻なターボトラブルを抱えた小西はそれでもなんとか完走を果たした。
●ドライバーコメント
小西~『北海道のラリーは比較的ハイスピードで得意なラリー。今回も終盤まで2位をキープ、途中トップのチャンスもあっただけに非常に残念な結果だった。とはいってもまだまだ速く走れそうな手応えを十分感じたラリーだった。』
※次戦の全日本ラリー選手権は、9月28・29日に群馬県で開催される『キャロッセカップモントレー2002』。にあるサイクルスポーツセンターでのギャラリーステージも予定される、群馬伝統の山岳ターマックラリーです。<a href="http://www.montre.jp/" target='_top'>http://www.montre.jp/</a>(小西はWRCニュージーランドラリー参戦のため欠場します。)
以上 記事;A/m/s