*******************************************************
★★Team Ayabe ラリーレポート★★
『小西全日本ラリー初優勝.綾部は無念のリタイヤ.』
●イベント全日本ラリー選手権 第4戦 ノースアタックラリー 2002(全13SS/SS総距離77.03km)
a href="http://www.planning-for.co.jp/2002na.html" target='_top'>http://www.planning-for.co.jp/2002na.html</a>
●開催日
平成14年7月5・6日
●開催場所
北海道夕張市,日高町周辺
●ドライバー・コドライバー
/マシン綾部美津雄・市野諮/GDBインプレッサ小西重幸・佐藤忠宜/GDBインプレッサ
●結果総合1位
小西重幸/佐藤忠宜 ダンロップインプレッサSTI (GDB・インプレッサ)58:25.7
2位 鎌田卓麻/晝田満彦 CMSCカマタスポーツランサー (CT9A・ランサー) 58:54.4
3位 柳沢宏至/美細津正 クスコインプレッサ (GDB・インプレッサ)59:11.6
4位 石田雅之/澤田 茂 BS POTENZA ランサー (CT9A・ランサー) 59:15.1
5位 木戸達三/伊勢谷巧 ラック・DL・ハート・CMSC・ランサー (CP9A・ランサー) 59:32.3
6位 星野 博/石田祐一 ブリッヂ・BS・OZランサー (CT9A・ランサー)1:00:07.7
~WINNER's Ave 79.1km/h
●ラリー概要
/全日本ラリー第4戦ノースアタック2002 が北海道夕張市及び日高町周辺の山岳路で行われた。このイベントのオーガナイザーは今年APRC(アジアパシフィックラリー選手権)に昇格した北海道インターナショナルラリーを主催する、実績豊かなAGMSCの主催で行われ、例年雄大な北海道を舞台にした豪快なステージを用意することで定評がある。
/ラリーは土曜日の午前7時に1号車が夕張市をスタート、多少長めのロードセクションにて日高地域へ移動する。初日第1レグはこの地域にて3本の林道が用意されそれぞれ距離は6.7km/3.8km/10.5km。これらを各3回づつ使用する全9SSからなる。翌日曜日第2レグは昨年とほぼ同様に夕張近郊の5kmの林道を2回走行した後、1.9kmのギャラリー特設ステージ2本の全4SSをこなす設定。昨年はアベレージ的にはあまり高くないSSが多かったが、今年は日高地区にメインステージが移ったこともあり、昨年とはまったく様相を変えたハイスピードラリーとなった。
/金曜日のレッキ時までは晴天だったが、初日土曜日は曇り空。夕方からはうっすらと雨が降り始め、明けた翌日曜日は時折激しく降る完全なウェットコンディションとなった。
/新型インプレッサは5台がエントリー、新型ランサーEvoⅦは7台。本州の林道とは異なったハイスピードコーナーが中心のエキサイティングなステージ。レコードラインを攻めることが要求される道幅の広いところあり、ほんのちょっとしたミスがコースアウトとなる狭いセクションもありと非常に北海道らしいステージとなっている。
●ラリー展開
/今回一番のハイスピードステージSS1でいきなり波瀾が起きた。ゼッケン1の石田選手がサスペンションアーム破損でリタイヤとなる。このステージのベストタイムは奴田原ランサー。砂利が掃けた後半ゼッケンの有利さを活かして鎌田、木戸の北海道ランサー勢が2位3位のタイムでそれに続く。小西はそこに続く4番手、綾部は9番手の滑りだしとなった。その後奴田原、鎌田、小西、木戸でトップグループを形成。綾部はなかなかタイムが伸びずに7位を走行する。なおSS2でトップタイムを記録した勝田インプレッサはSS5でコースアウトリタイヤとなった。
/初日レグ1の後半戦となるセクション2では3本の林道を使ったSS6,7,8,9。回る順番は違うもののレグ1前半のリピートに近い。この頃から雨がぱらつき始め、ひどかったダストも収まってきたが、変わりに所々滑りやすい路面も現れてくる。そんな中綾部はリピート3回目となる6.7kmの林道SS7でコースオフ、リタイヤとなってしまった。一方小西は順調に好タイムを記録し、SS8ではベストタイム、雨が強くなり始めた続くSS9においては2位以下を大きく引き離すスーパーベストタイムを記録。奴田原ランサーのリタイヤもあったためトップに浮上して初日を終了した。
/翌日第2レグは、特設ショートステージ2本を含む合計4本のSSが用意される。前日からはさらに天候は悪化し、時折強く降る雨模様。首位となった小西と2位鎌田とのタイム差はわずか5秒、両者フルアタックの勝負。完全にウェットコンディションとなった5kmの最初のSS10では小西が果敢な走りでベストタイムを記録。一方で鎌田はスピンして数秒をロス。これでほぼ決着がついた形となった。その後のSSでは小西はスローダウン、慎重に全SSを終了、自身の全日本初優勝を納めた。
●ドライバーコメント
綾部~『得意な北海道なはずだったが、後半ペースをあげたところでちょっとしたタイミングミスでコースオフしてしまった。次に向かってすぐ頭を切り替えて次のターマックイベントに集中する。』
小西~『去年と違って今年は非常に高速なステージで自分の得意とするコース。自信はあった。高速コースにはあまり適さないサスペンションセッティングであったが、後半はウェット路面でのタイヤ性能の良さも安心感となり、積極的に攻めることが出来た。自信の初優勝も嬉しいが、インプレッサを今年度初優勝に導けたのが非常に嬉しい。』
次戦は九州で開催される『MCAラリー』。オートポリスサーキットでのSSも予定され昨年同様ハイスピードなターマックラリーです。今年初の本格的このターマックラリーにむけてチームはさらに十分なテストで臨みます。
以上
報告;Team Ayabe