先日メディア向けにスバルの試乗会がありました。昨年も同じような主旨でスバルを体験してもらおうという企画がありましたが、スバルのAWDの良さはなかなかターマックだけでは味わいにくいですからね。非常にいい企画だと思います。
ところで昨年行われたのは、先日スノーラリーの行われた群馬県嬬恋と同じ地域のパルコール嬬恋駐車場を利用したスノー特設コース。でも今年は、自動車メーカーのドライビングレッスンでも古くから使われている長野県女神湖です。会場に着くとそこは氷の湖。管理棟から湖畔に下りていく雰囲気はそのまま「ボートにでも乗りますかっ・・」という雰囲気、湖に向かう桟橋もまさにそのままです。しかし湖面に伸びる桟橋はそのまま白い地面へ埋まっていく感じ・・つまりそのまま氷の上。この不思議さ、なんとなく好きです。
氷上にはレガシイやらフォレスター、インプレッサがならべてあるのですが、それを順番に乗ってください・・というものです。その日は異常気象ともいえる暖冬のため気温が高く、氷もだいぶ解け気味。氷の上というよりデッカイ水溜りの上というほうがいいのかもしれない。とにかく滑るので歩くだけでも一苦労。知り合いに「こんにちは・・」なんていいながら油断して歩いていると“うっ”っと思わず転びそうになります。ちなみに“うっ”というのはころびそうになってこらえたときに腹がよじれて思わず出た苦しみの声です。転ぶと恥ずかしいからな。
そんな路面ですが実際に乗ってみると、結構グリップします。これはAWDの良さももちろんあるでしょうがタイヤの進歩も相当なものです。そしてABSやらコーナリング中のスピン防止システムやらでで普通に走ろうとすれば普通に?走れます。世の中の多くの人にこの「異常な世界の普通な世界」を体験してほしいところですね。先日、やはり八千穂レイクの氷上に愛車のBASTOS-M3を持っていったときはFRにもかかわらず「氷の上をなめんなよ!」とでも誰かに怒られそうな使い古しスタッドレスだったのであまりの“つまらなさ”にふてくされて車の中でお昼寝したくらい。やっぱりタイヤはちゃんとしなきゃな・・やっぱり4WD車って楽しいかも・・なんていまさらなことを思いながらのドライブでした。もちろん試乗評価もちゃんとやってます。
ところで、試乗前の説明会で注意されること・・
今日は氷が解けかけですので車間は大きく開けてくださいとか、停車して置くときは隣の車と10m以上あけてくださいとかいろいろあります。そして資料に同封された注意書き。
「氷の上を歩くときの注意・・・足裏に均等に体重をかけて。」
・・まあこれは再確認として大事です。ついつい“うっ”となってしまいますから。
「氷が割れて落ちたとき・・・おちついて助けを呼びましょう。」
・・氷点下の水の中に落ちたときに落ち着いて助けが呼べるだろうか・・。自信があるようなないような。行きがけに通った白樺湖が8割くらいしか凍ってなかったからな。・・・かなりブラックです。