今回のギャラリーステージでは、よりラリーファンのみなさんに楽しんでもらおうと同乗走行企画があり、用意された地方選手で活躍中のラリーカーインプレッサをドライブしました。1日目はまったく問題なく終了。ところがラリー全行程終了のセレモニアルフィニッシュあとに行われた2日目の同乗走行会でファーストランの最初のコーナーでコースアウトをしてしまいました・・・。幸い同乗していたタレントスタッフに大きな怪我もなく本当に不幸中の幸いでしたが、とても怖い思いをさせてしまい本当に申し訳ないことをしました。
真剣勝負となるラリー競技中では時々起こりうることですが、ファンサービス中のアクシデントはいままで経験がなく、今回の一件は私本人もびっくりしています。最初のコーナーにさしかかり1本目だからと早めにブレーキ開始したにもかかわらず、ブレーキした瞬間にリアがロックしてそのままコントロール不能となり右側の路肩をかすめながらコースアウトです。極端にリアがロックしやすいセッティングだったようで、冷えているときは特にそれが顕著だったようです。インプレッサのセンターデファレンシャルはロック率を変えられる調整式。ギャラリーの方によろこんでもらおうとよりテールスライド量の多くなる“センターデフをフリーに近い状態”で走ったのがあだになってしまったと思われます。
絶対の信用をして乗っていただいているわけですし、どんなクルマ、そしてどんなシチュエーションでもフォローしてこそラリードライバーなのですが、今回は想定外の一瞬の出来事にどうしようもすることが出来ませんでした。観戦ガイド等にも記載されておりますが、モータースポーツに絶対安全はありません。ギャラリーのみなさまにはこのようなことが起こりうるのだという危機意識を絶対に忘れずに、楽しく観戦していただければと思います。
同乗していたスタッフの方、同乗を待っていた方、クルマのオーナーの方そしてオーガナイザー関係者のみなさまにはご心配とご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。この場を借りて深くお詫びいたします。