(2009,JRCA Rd1 Karatsu)
JRCAという全日本ラリー選手権のアソシエイションがある。全日本選手権をよくしていこうと親身に考える200近い個人や団体会員があつまってできている組織だ。
これまでも、全日本選手権の安全性やクオリティアップのためにいろいろな改革をしてきたし、その功績は大きいと思う。もっとも、功績といってもJRCAの会員のみなさんが一生懸命方向性を合わせてきたからこその結果であって、ついついイメージしがちな"JRCAという組織が何かした"という意味とはちょっと違う。組織は個々で構成されているのだから。
全員が集まれないゆえに、評議委員という代表者が毎月のように会議を設けて(主に東京地区だけれど)問題点や今後の方向性をみんなで共通認識として意識し、選手や主催者やメディアそしてメーカーなどの各分野の経験者がいろいろ意見をだしあって、すこしずつ改善しようとしている。
ただ、ある程度の形ができてくると、ここから先は実はとても大変だったりする。というのはアイデアはあるものの、それを実現していくには、より高いクオリティにしようという個々の意気込みも必要だろうし、当然のこと、費用のかかる部分も出てくる。でも解決する方法はひとつ。ひとりひとりの力は小さくても、みんなで方向性をあわせて力をあわせるしかない。・・・現実的な話、運営も基本的に会費で成り立っているわけで、本当に力をあわせないと何もできなくなってしまう。
とにかく、今のJRCAは次のステップに進む前段階ともいえる。これから先の道のりは短いようで険しい感じ。実は今のJRCAの活動はちょっと停滞している気がしないでもない。それはみなさんがやる気が無くなったというわけではなく、次ステップが険しいからこそ、どこから攻めるのか・・と慎重になっている、そんな感じ。普段出席の評議員のみなさんもそれぞれ仕事を持ってその合間の時間をやりくりしていますから。理想をかかげて突進できるほどコトは易しくない。
ふと、考えてみる。JRCAがなかったらどうなるか・・・。
そうなると・・・全日本選手権という国内最高峰のイベントなのに、シリーズを代表するWebはなくなってしまうだろう。いまのニュース配信もなくなってしまう。だれかがやるのか?・・でも似たような物はできたとしても、やはり一般的に公式と呼べるもは容易ではないだろう。また、JRCAのWebにあるような手引きも看板なども全国で活躍している。つまり、シリーズとしての一体感、世間への表扉・・・そんなものが揺らいでしまうのではないだろうか。
そう考えると・・やはりやってきたこと、そして今存在することはとても有意義なことだろう。
さてさて、結局のところ何が言いたいのか・・
JRCAは組織ゆえ、ついつい、“何かしてくれるだろう"的な期待があるのは事実。でもJRCAは評議委員が運営しているものではなく、個々の会員で構成されているもの。だから決して人事ではなくみんながそれを意識して協調して行かなければそれぞれの人が描く理想的な全日本選手権には実現できない!・・ということかな。
それから、もう少し言えば・・・
新しく同志が増えると・・・
最高なんだけどなあ。