今月第一週、日本ではちょうど全日本ラリーの東京ラリーが行われた週末、中国ではAPRCチャイナが開催されておりました。
A/m/sチャイナはこのラリー開催地のLongyouから比較的近く(といっても250kmくらい。でも中国でこれだったら近い!)だったので、もちろん当初から訪問の計画。それにしても月日のたつのは早いもの。去年のちょうどこのラリーのころは、現地でオフィスを設置するためにちょうどリサーチしていたころ。いまじゃすっかり中国にていちゃくしてますから。。とはいうものの、とにかく濃い1年だったのでリサーチついでにこのAPRCチャイナを見に行ったのは、遠い昔のように感じます。
さて、中国のラリー事情・・
このAPRCチャイナはもちろん“アジアパシフィック選手権”であるわけですが、同時に中国国内選手権の第4戦でもありあます。一見大きなイベントのようですが、実は2つの選手権の併催という形です。ですから、APRC組みと中国選手権組みとでチームも成績もまったく別です。他の国のAPRCと違ってすごいのは、中国国内選手権組みの方が台数、チーム規模、予算の具合、当然のこと派手さは数倍上をいっています。イギリスからもフィンランドからもチャンピオンレベルが助っ人ドライバーとして参加していますから、時にはそのスピードも上回っていたりします。アジアではWRCジャパンが一番派手かもしれませんが、APRCチャイナはその次を行くのは間違いありません。中国国内戦(CRC)の第3戦なんか、イギリスのあのヒギンズが兄弟で出場していましたから・・。贅沢です・・日本のほんのお隣なのに・・。
さて、ラリーのほうは・・
実は、現地ではミーティング三昧・・それも目的だし、予想はしていたけど・・・4件続けて連続14時間ミーティングは実にしびれる状況。そんなわけでラリーのステージは2箇所だけ。でもさすが中国。のどかな風景に心が和みます。北海道みたいなきれいな風景のなかを走るラリーカーもいいけど、中国のような素朴な風景のなかを最新のラリーカーが全開で走る姿・・このシチューエションはもっと好きです。
SS2で見てたら、いきなりラリー中断・・カツが病院にという無線情報が入り。。いやはや波乱の幕開けでした。(あとで聞いたら大事に至らなかったようでよかったですが・・)
それにしても、いきなりステージにラリーカーが来なくなるって言うのは、ゼロカー病?か、自分は関係ないラリーなのになんとなく気持ちがざわついて大変です。
昨年、初めてみた、プロトンS2000。その甲高いエンジンサウンドとWRカーとおなじくアグレッシブな動きはことしも健在。やっぱりイイわ。迫力あります。ステージをみている老若男女(まさに)みんなから歓声があがります。やっぱりだれもが見てわかるカッコよさって大事だな。
・・・そこにいたあるオバちゃんがいってました。
『昔のラリーカーはもっと迫力があって本当に速かった・・』って。
それってWRカーのこと?いやGpAか・・?どうやらこの人、ヒト昔前の香港-北京ラリーを見たことがあるらしい。あのころってワークス参戦でGpAだもの。そら迫力だったでしょう。しかもいまよりクルマのない時代・・なおさらねえ。
去年訪問した小さな肉まん屋さんも(過去ブログ参照)健在。毎年、変わらないところと変わるところ。知らない土地なのにどこか懐かしい。この旅情こそがラリーのいいところかも。
でも、見ていると走りたくなるよなあ。。(笑)
※【1枚目写真】このコーナーは優勝した裕矢くんの走りが一番だったかな。一発のブレーキングですぱっと決めてすぐに全開。だれよりもインカットしてフル加速していきました。。。。ちょうどそのコーナーは入り口のイン側にコンクリートがあったのですが・・知ってたの?計算ずく?。見ているほうがびっくりでした。スバラシイ!