かねてよりイケヤフォーミュラで開発中だった、インプレッサ用シーケンシフターがいよいよ近日発売の様子。シーケンシフターとはノーマルのトランスミッションのまま、シフトレバーのみを変換することで、シーケンシャルシフトつまり一昔前のWRカー、もしくはキットカーのようなシフトシステムにする優れもの。手前に引くとシフトアップ、前に押すとシフトダウン。クラッチシステムはノーマルのままなのでクラッチペダル操作はしなければなりませんが、たとえそれでもシフトチェンジはスピードアップというものです。
先日は開発営業の方にわざわざデモカーをA/m/sまで持ち込んでいただけたので、さっそくとばかり試乗・・・。
~いやあこれは予想以上の面白さ!
かつてランサー用はドライブしたことがあり、それなりに楽しめたのは良く覚えてます。でも今回は、インプレッサ6速トランスミッション用。もともと容量が大きく、シフトフィーリングが剛性感がありスムーズなインプレッサ6速だけに、これとシーケンシフターのコンビネーションは抜群でした。適度な重さのシフトですが、シフトチェンジ時に無理やりギアを入れている様子はまったくなく、実に素直にギアチェンジが出来ます。最初はクラッチとシフトのタイミングで初心者のようなチグハグシフトだったものの、数回シフトチェンジする頃にはすっかり慣れるもの。気分はまさにグループAカーです。
それにしても、クルマって不思議なもの。まったくのストリートスペックのクルマなのにシーケンシャルシフトになっただけでドライブがこんなにもわくわくするとは・・。スポーツドライビングを好む人はやはりMT車の楽しさを重視する人がほとんどでしょう。この『シーケンシャルシフターと通常のMT車のおもしろさの違い』は『MT車とAT車の違い』くらいあります。
インプレッサ用は技術的にその構造がすこし複雑らしく、価格は他の車種より高めですが、あのドライビングのわくわく感はサスペンションなんかとおなじく価値ある買い物かも。
うちのデモカーにも実に欲しくなるパーツでした・・
【写真:イケヤフォーミュラHPより】