今週末は全日本ラリーの2006年シーズン開幕戦。場所は九州の唐津。このラリーは去年まで2輪駆動部門の開幕戦として開催され、比較的高速のターマックなことで有名。今年は4輪駆動部門と統合され、文字通り全日本開幕戦だ。今回はどういうわけかこのラリーのゼロカーを引き受けることに。もともとJRCA視察として現地入りする予定だったのだが、去年はレンタカーでコース視察をしたから今回はオフィシャルカーとして視察といったところか。もっともクルマはどノーマルですが・・。
今回は唐津競艇場内で特設SSあり、新井選手もデモランで来るそうな。さてどれだけギャラリーがあつまるか。興味のあるところだ・・。
《写真は昨年のこのラリーのスタート風景
先週水曜日はダイハツのニューモデル“BOON”の取材。このクルマトヨタのPASSOと双子の兄弟車。登場はもう一年以上まえ。今回は“X4(クロスフォー)”という4WDターボモデルが追加になったんです。普段の生活ではあまり話題にならないかもしれませんが、このクルマの画期的なのは、モータースポーツでの魅力満載と言ったところか。
排気量は1リッター以下、でも軽自動車より大きな936ccという微妙なところ。これはターボ係数1.7倍をかけて1.6Lクラスに入るため。ライバルはミラージュやシビックになります。おもえば、自分がラリーに初めて出場したときは日産のマーチRというクルマ。これもやはりターボ係数を考慮して他のグレードよりスケールダウンした930ccでした。もっともこちらはターボ+スーパーチャージャーという超ハイメカなクルマ。でもFF車だったのでそのジャジャウマなハンドリングたるや伝説になるほど。おかげで運転がうまくなりました・・。さてさて、当日は桜の咲き始めたとても気持ちのいい日。期待半分、不安半分の試乗でしたが、結構面白いクルマです。なんとなく全体に軽自動車?という雰囲気はありますが、走り出せばイッチョ前の4WDターボ。ノーマルのサスペンションはしなやかながらコシがありそのハンドリングをみればミニランサー?またはミニインプレッサ?という感じ。アクセルダッシュでもトルクある加速感をみせ、ワインディングの加減速がとても楽しい。
ただし・・気になるのはそのお値段。ちなみに一緒に持っていったSWIFTスポーツは160万円前後。でも今回試乗したBOON,エアコンその他豪華装備?標準グレードは200万円!、競技ベース車でも180万円・・。
“ぶーん”というネーミングはかわいいけど、その音の感じゆえ“200万円”がいっそう強調されるような気がしないでもない・・・。
う~ん、どうなんでしょうねぇ・・。
これは、VWポロのマイケルリュー(私の師匠の一人!)のスタート風景。コドライバーは昨年まで奴田原さんとコンビを組んでいたベテラン林さん。日本のトップコドライバーの一人です。自分にとっての林さんはかつての片岡さんのコドライバーといういわばライバルチームのイメージが強い・・・97年のオーストラリアはお先に勝たせていただきました。
でも林さん、今回は受難。
2日目の最初のSSの最初のコーナーでオーバーシュート転落。運悪く腐敗ぎみ?の用水路に助手席側から転落して胸まで水没した模様・・ご愁傷様です。
それにしてもなんという失態。師匠、イメージ壊すことをしないでください・・。
助手席すべてがほぼ水没した室内。コラルバ(ラリーコンピューター)のLEDが水の中で光っていたそうな。
不幸中の幸い?
成田では携帯の電源を入れて「無事だった~」と喜んでました。
それは台湾のジャニーズ系?シンガーの「Jimmy Lin」が走っているから。中国でも活躍中の超有名人らしい。「台湾にいってラリー走ってるんだよ・・」なんてちょっとしゃべったらやっぱりどことなくスターの風格。それにしても狂気沙汰のファンの目の前だったから、あとで嫉妬のあまりみんなに袋叩きにあうんじゃないかと心配になりました(笑)
サービスパークではもちろんSSのいたるところでファンが観戦。
経験はまだ少ないながらアグレッシブな走り!?
ちなみに先のワンユーチームと合同ながら「Jimmy Racing」を自ら作って参戦してます。正確に言えばあのアリスターマクレーもこのチームに属してます。
台湾シンガー恐るべし・・・。