先日、筑波1000の走行会での一コマ。
はっきり言ってサーキットランは嫌いではない。でもやっぱりラリーターマックに比べると、エスケープゾーンはしっかりしているし、路面はスムーズで荒れも無いし・・。そしてジャンプやブラインドコーナーもない・・あたりまえなんだけど、どうも物足りない。とにかくラリーのSSの醍醐味って?と聞かれてひとつづつ挙げていく"要素"がことごとく存在しないのがサーキット。そうなると最初はまじめに走るものの、結局物足りなくてついつい滑らせてしまいます・・。ああ、またやってしまった・・。でもこんなM3も悪くないと思うんだけど。
(ご一緒させてもらった走行会参加の皆さん、すみませんでした。)
ダートラ場(ダートのサーキット)は存在するんだけどターマックラリー風サーキットってほとんどない。唯一群馬にある"サイクルスポーツセンター”がそれに近いかもしれない。・・でもジャンプがないんだよなあ。
それにしても
今月撮った写真だというのに"十数年前の写真"みたいなのは・・・
気のせい??
カラーリング効果、恐るべし・・。
※今月はすっかり更新が遅れてしまいました。
つづく・・。
かねてよりイケヤフォーミュラで開発中だった、インプレッサ用シーケンシフターがいよいよ近日発売の様子。シーケンシフターとはノーマルのトランスミッションのまま、シフトレバーのみを変換することで、シーケンシャルシフトつまり一昔前のWRカー、もしくはキットカーのようなシフトシステムにする優れもの。手前に引くとシフトアップ、前に押すとシフトダウン。クラッチシステムはノーマルのままなのでクラッチペダル操作はしなければなりませんが、たとえそれでもシフトチェンジはスピードアップというものです。
先日は開発営業の方にわざわざデモカーをA/m/sまで持ち込んでいただけたので、さっそくとばかり試乗・・・。
~いやあこれは予想以上の面白さ!
かつてランサー用はドライブしたことがあり、それなりに楽しめたのは良く覚えてます。でも今回は、インプレッサ6速トランスミッション用。もともと容量が大きく、シフトフィーリングが剛性感がありスムーズなインプレッサ6速だけに、これとシーケンシフターのコンビネーションは抜群でした。適度な重さのシフトですが、シフトチェンジ時に無理やりギアを入れている様子はまったくなく、実に素直にギアチェンジが出来ます。最初はクラッチとシフトのタイミングで初心者のようなチグハグシフトだったものの、数回シフトチェンジする頃にはすっかり慣れるもの。気分はまさにグループAカーです。
それにしても、クルマって不思議なもの。まったくのストリートスペックのクルマなのにシーケンシャルシフトになっただけでドライブがこんなにもわくわくするとは・・。スポーツドライビングを好む人はやはりMT車の楽しさを重視する人がほとんどでしょう。この『シーケンシャルシフターと通常のMT車のおもしろさの違い』は『MT車とAT車の違い』くらいあります。
インプレッサ用は技術的にその構造がすこし複雑らしく、価格は他の車種より高めですが、あのドライビングのわくわく感はサスペンションなんかとおなじく価値ある買い物かも。
うちのデモカーにも実に欲しくなるパーツでした・・
【写真:イケヤフォーミュラHPより】
最近のラリーゲームは良く出来ている。もちろん“Gがない”“視界が狭い”という実車に近づけない決定的な事実があるにせよ、かなりの部分で実車のドライビングというものが再現されている。
最初は実車とゲームの違いに戸惑い「なんかやりにくいな・・」と思うものの、すこしのめりこんでやってみると自分のドライビングスタイルというものが役に立つようだ。とくに高速セクションのライン取りや高速コーナーのアプローチのタイミングなどは、コントローラーにさえ慣れてしまえば、かなり実車に近い。“減速G”を感じないため、一番分かりにくかったブレーキも慣れてくると高速からフルブレ-キングもピタリと決まる。これは結構気持ちがいい・・。低速コーナーと高速コーナーの使い分けなんてまさに実車そのものを味わうことができる。本当の話、これを上手くこなせれば経験の少ないドライバーが実際のラリーカーでの高速コースのドライビングは結構いけるのではないかと思う。費用とリスクを最小限にした最高のプラクティス!
・・・もっとも日本のラリーのようなスピード域と狭い林道ではまったく違ったテクニックが必要なのであまり役に立たないかもしれないが・・・。
そこそこ“走れる”ようになってくると実はコースインフォメーション、いわゆる“ペースノート”が大事になってくるのだが、これだけはもっとバージョンアップしてもらいたいものだ。初心者には情報がありすぎるのも困りモノだとは思うが、オプションで“ビギナー”と“エキスパート”なんて2つのペースノートモードがあってもいいかも。
それにしても初のコースでも上手く走れるようになったものの、そういうお初ステージでは“ペースノート”が悪いところではかならずクラッシュしてます・・・。
改善するとすれば“ロング”“タイトゥン”をもっときめ細かくってとこかな。
【写真:これは某友人のWRCゲームに熱中するの図。 バーカウンターがすっかりラリーゲームコーナーになってます・・・】
ここ数日あっという間に寒くなりました・・東京でも。昨晩はガレージにて初ストーブ登場です。ちょっと前まで暑くもなく・寒くもなく、太陽が出るとものすごくいい気持ちのいい日中だったのに・・・。
WRCシリーズは来週いよいよオーストラリアラウンドが開催。ここは自分にとってはものすごく思い出深い場所です。例年この季節のパース(ラリー・オーストラリアの開催都市)はまさにちょっと前までのカラッと晴れた東京の空気に良く似ていて、そんな日はかならずパースを思い出します。湿度が低く日陰や建物の中はちょっとひんやり。でも太陽が出るとポカポカしてものすごく爽快感がある・・。 もっとも東京と違うところは雨が降った後。 東京の雨上がりはせっかくきれいに洗車してあるクルマもあっという間に水垢、グレーのしみだらけ。でもオーストラリアでは埃っぽかったクルマもあっという間にピカピカでした。 ・・・洗車嫌いにもパースは最高!?
【写真は本文とまったく関連性のない?? A/m/s店内のポスターの写真。96年のラリー・ニュージーランドでゲットしてきたお気に入り・・】
先日の日曜日は、第一回となる「RTCラリートレーニング」が開催された。このスクールはWRCを頂点とするFIAルール、つまりワールドスタンダードなラリーを正しく理解して、模擬的にでもそれを実体験することで学んでもらおうという主旨のスクール。今回の内容な午前中講義、午後模擬ラリーというもので、講義ではルールや標識類の説明、そしてペースノート講座などラリー全体の概要を説明しました。
9時からスタートして午前中といっても時間は本当に短いものであっという間、どうしても駆け足的な説明になってしまいがち。ラリーの醍醐味はコドライバーといっしょになってリザルトをだすというところ。とくにペースノートなんかはもっともっと説明したいし、実体験ももっと盛り込んでいきたいものです。今回のパイロンコース形式のSSでは本当の意味のペースノートの重要性や醍醐味はもちろん味わえません。でもレッキをしてノートをつくり、それをコドライバーが読んでドライバーがイメージして走る・・この一連の共同作業を模擬的に体験できるだけでもラリーファンとしては相当わくわくするものがあると思います。次にWRCのインカー映像をみればもっと引き込まれること間違いなし。
ところで午後には模擬ラリーも実施。今回はラリーの流れを体感してもらうために短いSS、短いリエゾンながらTCの配置やアイテナリ(スケジュール)はできるだけ再現しました。TCインしたあと3分後にはSSスタートそしてサービスパークやリグループなども設けているのでいわば「ミニWRC」を体感できたと思います。
とにかく、ラリーファンとしてWRCをよく知っていても、実際には映像や誌面では分からないこと、実体験して初めて「あぁこうだったのか・・」と実感することも多いもの。今回はラリーエントラント初体験という方がもっとラリーに興味を持ってもらえれば(~より“はまって”もらえれば??)と願って進行しました。本当はもっともっと話したいことがあるんですけどね・・・まあそれはまた次回のお楽しみ。
来年は数回を予定しています。
今回はPRも少なかったので、これを読んで「オレも行きたかった・・」という方もいらっしゃるでしょう。ぜひ、次回の開催を楽しみにしていてください。
“ラリーは見てもよし、でも参加するのはもっとよし”
たしかにトップレベルでのラリーコンペティションを見るのはとってもエキサイティング。でもラリーは実体験してこそより楽しめるものかも。一人でも多くのラリーファンの人が“楽しい実体験”を持ち帰って欲しいと願ってます!