今回のこのラリー、実はラリーというよりヒルクライムに近い。金曜日はレッキだが実は、一般道なのでいつでも確認OK。そして土曜日の午後に予選のssが行われ、出走順が決まる。そして土曜の夜にナイトラリーそして日曜日にSS2本がある。参加台数は160台!もうあまりの数に把握しきれません。
さて予選では(当然のごとく?)“ぶっちぎり”のSSタイム。フィニッシュした後のちょっと緊張感のある他のドライバーの顔が実に面白い。“なんでそんなに速いんだ?とりあえずビール飲まないか・・??”台湾のラリー文化はまだ始まったばかりのラリー後進国、そりゃあ驚くだろうなあ・・。2番手はキロ1秒で赤いインプレッサ。彼はしょっちゅうこの道を走っている“超地元”らしい。がそれにしても凝ったオーディオ付き、室内飾りつきのいわゆるストリート仕様だ。地元とはいえ、平均速度ちょうど100km/hのSSでこのタイムとはたいしたものだと思う。台湾ドライバーも結構イケてます。バイタリティーいっぱいの彼らが速くなるのは時間の問題か・
今回の最年少ドライバーはシビックの13歳!だそうな・・。
さて暗くなってから行われる名物?ナイトラリーだがこれまた当然のことぶっちぎり優勝、なんでもこのラリーは賞金が出るらしくチームは大喜び。(ところでいくら出たんだろう・・)この“夜の部”は参加台数30台。ある意味とってもスペシャルなSSらしい。夜の部に参加しないドライバーはみんなステージの中でギャラリーに変身。とんでもなく盛り上がっていたそうです・・。
とにかくエントラントのラリーマシンは“すごかった”・・。レギュレーションは何でもアリのこのラリーだったので改造は好き勝手し放題。超軽量仕様のEKシビックは両ドアFRP製にもかかわらずサイドバー無しロールケージ。消火器もタイラップ固定。こうして見ると日本のラリー車って良く出来てるよな・・
・・というか台湾の人たち・・安全にもうちょっと気を使った方がいいんじゃないの?
(2003.12.27)
【SS1のスタート風景です】
さて、多分楽勝だと思われた気合で臨んだラリー本番SS。マシントラブルだけが心配だった。マシンはパワーがそこそこ出てきたんだけど、なんせ駆動系パーツが旧式パーツばっかり・・。予想通り予感は的中。約8km地点のヘアピンターンで、突然駆動がかからず・・・原因はドライブシャフト破損。左側が2本とも折れていた。悔しいけどまあしょうがない。昨晩のナイトラリーに引き続き今日も楽勝とあっては台湾ドライバーに白い目で見られるし、今日のリタイヤのおかげで、ジャパニーズドライバー“こにたん”、また台湾に来る時もみなさんウェルカムかな!?
さて、午後の2本目のSSはそんなこんなでフォード・エスコート・コスワースををドライブすることになった。これは自分にとっては憧れのマシン。いやあ最高です。とにかくターマックロードの回頭性、旋回性のいいこと・・。えっ、セッティングしてくれるなら日本に送るって!? おっと、ラッキー!?
とにかく、ラリーというよりヒルクライムに近かったこのイベント。結局160台のエントリーあり、ギャラリーも含め大いに盛り上がっていた。観光地だけあって、ドサクサ紛れに観光客も見ていたようだし・・・。レギュレーションその他、国際ルールと大きくかけ離れているようだが、ある意味ラリーの原点!?今後の盛り上がりを近いところから見守りたい。
(2003.12.28)
【これが、今回ドライブのフォード・エスコート・コスワース。結構ポテンシャル高そう・・・】
昨日はスバル台湾へ訪問、そして午後は工場見学。スバル台湾にはニューレガシイB4とOUTBACKがあったが、これはこちらで近日に行われるモーターショー用の展示車らしい。まだ新型はデリバリーしていないようだ。結構スバル車は人気があるだけにこれは残念な話。でも2台ともこっちの人にとってはちかなりの高級車だ。旧型インプレッサは台湾で一時的に生産していただけあって結構街中でも見かける。ノーマルのインプレッサを探す方が難しい。この国でもインプレッサのモディファイはポピュラーのようだ。
今日は午前中にこちらの“GTマガジン”の取材がありラリーカーのセッティングに関していろいろ話をした。話をしてみて思うが、ラリーカーのセッティングと一言でいっても結構いろいろなノウハウや考え方、求められるものがあるものだ。これをすべて伝えようとしたら1日あっても足りないかもしれない・・。サスペンションのセッティングの話だけで年間連載が出来そうだな・・。
そして午後はこちらの友人に案内してもらい市内観光。こちらのクルマをみていると結構興味深い。(GTウィング付きタクシーは結構笑えました・・)こちらの市場調査をしながら(?)明日からのラリータイムに向けてリラックスして過ごす。
~といっても本当は最初から全然緊張感がないんだけど・・・