今回ドライブしたマシン、知る人ぞ知る“RACE TOURUQUE”(オーストラリア)製EVO7。MRFチームのアーミン・クレーマーのマシンはここが製作しています。ほかの香港製EVO8の2台はこのクルマを参考に製作してありました。もちろんEVO8なので2003年のレギュレーションに合うようにちゃんとモディファイされ、ロールケージの作りもラリー装備の仕上げも非常にレベルが高い。香港モータースポーツの底力!?を実感。さすがにいいものを手本にしているとレベルって上がってくるモンです。
このチームって日本よりレベル高いかも・・・。
あまりに全体がよくできているのでしばらく気づかなかったが、2003年から義務となったFIAロールケージパッドが一つも装着されていないことを発見。ところがそれを指摘すると、チーフメカのコメント。
『ここは中国。オレたちに任せておけ・・・』って。
・・・でも今回ってAPRCイベントなんですけど!?
先日の全日本ラリー選手権“モントレー”。ターマックでの4駆ハイパワー車と2駆ライトウェイト車の対決。2駆2000CC以下のマシンの速いこと・・・。ちょっと予想以上だったかな。今年4月の九州ラウンドでも速かったのは印象的だったけど、今回はある意味衝撃的。ハイパワー4駆がリストリクター(吸気制限装置)が付いているのを尻目に好タイム連発だった。特にシビック、インテグラあたりはインプレッサやランサーのトップにはもちろん及ばないもののいっしょに走っても1桁順位で入賞しそうなポテンシャルだった。
WRCでもNAのキットカーが4駆ターボ車を差し置いて優勝した年もあった。NAのマシンを本気で作るのも悪くないかもな・・・。
(photo;シトロエンジャポンHP)
いま、APRCラリー北海道に向けてラリー車作りが最高潮に盛り上がって(?)います。いつも思うことは”なんでこんなにやることがあるのだろう・・”ということ。お遊びのラリーならともかく”勝ちを狙う”ためにはどこまでやれば終わり・・と言うのはない。参加型スタイルと勝ちにいくスタイル、どちらのラリーもやりがいはある。でも準備も含めやることの量は比べものにならないくらい違う。ちろん、時間と予算の限界があるわけだからどこかで妥協は必要なんだけど・・。
でもモータースポーツの究極の面白さはここにある。チームみんなが100%の力でアタックする、これまさにスポーツ。終わった後の喜びも悔しさも人より何倍もおいしく(?)味わうにはどれだけ一生懸命やるかにかかっている。こんなにやりがいのあることってなかなか日常ではないよね。
昨日は横浜”赤レンガ倉庫”で行われた THE SPIRIT OF THE RALLY に行って来ました。近未来的なお台場の光景も結構いいものですが、横浜のこの場所。やっぱり、こういうレトロな感じはたまりません。ラリーカーが並んで、なんともいい雰囲気でした。まさにWRCのパルクフェルメの雰囲気がありました。ラリーカーを眺めながらランチなんかは本当に感動もの。日本でWRCを早いところ実現させたいものです。
一昔前のWRCだったら、こんな広場でもWINNERが”ドーナッツ”(ラリーカーでタイヤスモークとともにクルクル回る技)をやっていたことでしょう。ちょっとやってみたい気もしますが、後でブラシ片手にみんなでブラックマークを消すのも大変だし、日本でやったら大問題でしょう。(想像だけにしておこう・・・。)
また来年もここでやってほしいものです・・・。