週末はスーパーカーチャレンジというラリーを堪能してきました。
ラリーといっても、速さを競ういつものラリーとは違います。決められたルートをたどりながらある区間では時間の正確さを競うものです。これはこれでクルマをつかったまさにゲーム性があって面白いもの。
国内のビギナーラリーではよく取り入れられる“時間の正確さを競う”競技システムはある意味、日本の風土に合っているのかも。
今回のそのシステムは国内JAFビギナーラリーのそれとはちょっと違いました。こちらはヒストリックカー系のラリーではワールドスタンダードなシステムだそうですが、これはこれでさすが歴史があるだけによく出来たシステムです。
自分が感じたそのよく出来た部分というのは、トリップや時計といった器具は使うものの、やはり最後の勝負にかかわる部分は人間の感覚や感性に頼るところがあるからです。その意味ではスポーツ性があるともいえるから。それに最新のスーパーカーとビンテージカーがおなじ土俵で勝負できるという部分も興味深いところ。(詳細は説明が長くなるのでまたいつか・・)
それからもうひとつ。このシステム、オンとオフ、つまり、勝負する区間とドライブを楽しむというこの2つのメリハリがはっきりしているので、”適度な緊張感がありながらリラックスしてイベント全体を楽しめる”という週末のクルマあそびとしてはこれはこれで最高です。
ところで、海外ではWRCを頂点とするいわゆるラリーというスピードレースも数多いですが、モータースポーツが成熟した海外では日本とちがって、スーパーカーやヒストリックカーが混走するラリーも多いんです。YouTubeなどで検索してみればたくさんありますし、友人のディーンヘリッジなんかが参戦しているオーストラリアのターマックラリーイベントなんかでもそうです。彼はリストリクター無しのフルパワーインプレッサでランボやGT3などと公道でのスピードレースで勝負を楽しんでいるわけです。いつも話を聞かされて楽しそうだなあ・・と。
日本でそのような世界になるのはまだ先かもしれませんが、ラリー競技の別の側面として、そのような“エキサイティングな混走ラリー”が早く実現してくれるといいなあと思います。
今回のこのイベント・・まだある意味自分の理想の形ではありませんが!? これはこれで将来のためのとても大事な“文化的”ステップ。もっともっとポピュラーで盛り上がって欲しいと思います。
(
http://www.nasc.jp/11_cra_super_no4.html)
とにかく、天気もよかったし。非日常~大いに満喫しました!
~ちなみに、ドライブしたのはVIPER,”ACR”。VooDooエディションというなにやらあやしげなネームの世界31台限定車です。8.4Lエンジンでニュルで35GTRどころかレクサスLFAをしのぐ市販車としてはかなり速いクルマ。ブラックずくめの硬派な外観のとおり、ABSやトラクションコントロールともまったく無縁な”超硬派”なマシン。だけど今回のスーパーエントリーラインナップの中にあっても実は“最速のクルマ”だったりします。ちなみにこのACR、標準でKWの別タンクショックにレーシングスプリングなんです。そのおかげで首都高の継ぎ目はかなりハード!? これが許されるんだったらうち製品のM3足はもっとハードでもいいのかも(笑)
そういえば・・移動や競技区間に使う“指示書”は、距離もスピードもすべて“キロ表示”(当たり前ですが)。
でもVIPERってスピードメータもトリップも“マイル表示”なんです。
スタート直前にこれを発見。一瞬血の気が引きました・・。
果たしてこれで目的地までたどり着けるのか・・・!?
スタートは東京タワーの真下、東京のど真ん中ともいえる東京プリンスホテルです。
(新井選手もチームTAISAN所有?の458イタリアで参戦してました)
ここから麻布~六本木~銀座~神田明神~浅草~・・と東京観光スポットの王道を行くルートで首都高へ。この演出だけでしびれます。
だって、まさか自分がラリーで銀座を通ることになろうとは・・・
都内周遊中もフロントやバックミラーをみれば、フェラーリ512BBやらブガッティEB110やら・・・
そしてカレラGT、発売したばかりのアヴェンダドール、なにやらレース仕様のようなGT3も・・そして自分はVIPER・・・
うう・・・この不思議な非日常、最高の贅沢だ~!
~ヒストリックラリーカーも発見! うちのサンマルM3ではちょっと新しすぎるかなあ・・