国際派ラリードライバー小西重幸のブログ
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プロフィール
HN:
小西重幸 (SHIGEYUKI KONISHI)
性別:
非公開
自己紹介:
●PROFILE
----------------------
* Rally Driver
* Driving Instructor
* Suspension Engineer

* Representative
of "A/m/s INC"

* Blood Type :Rh+O

* Base Town : TOKYO
(東京都調布市在住)


●略歴
----------------------
1995年 東北大学工学部卒
1995年 サスペンションメーカー技術部
2001年 A/m/s Inc.設立.
2004年 JRC Association 会長就任(~2011年)

●主戦歴
----------------------
* W R C
(World Rally Championship)

Car Model
: SUBARU IMPREZA STI

Category /Class
: Gp.N

WIN 1 time
: (Rally Australia '97 )

2nd 2 times
: (Rally Indonesia '96 / '97 )

1996 WRC series Gp.N / 6 th
1997 WRC series Gp.N / 4 th
1998-2000 FIA seeded driver

----------------------
* A P R C
(Asia-Pacific Rally Championship)

Car Model
: SUBARU IMPREZA STI

Category /Class
: Gp.N

WIN 2 times
: ('97 China, '98 Thailand)

2nd 1 time
: ('97 Thailand)

3rd 2 times
: ('96 Thailand, '97 Malaysia)

----------------------
* J R C
Japan Rally Championship (Domestic)

Car Model
: SUBARU IMPREZA STI

Category /Class
: JN-RB

WIN 1 time
: (Rally Hokkaido '02 )

3rd 3 times
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先日の全日本ラリー選手権“モントレー”。ターマックでの4駆ハイパワー車と2駆ライトウェイト車の対決。2駆2000CC以下のマシンの速いこと・・・。ちょっと予想以上だったかな。今年4月の九州ラウンドでも速かったのは印象的だったけど、今回はある意味衝撃的。ハイパワー4駆がリストリクター(吸気制限装置)が付いているのを尻目に好タイム連発だった。特にシビック、インテグラあたりはインプレッサやランサーのトップにはもちろん及ばないもののいっしょに走っても1桁順位で入賞しそうなポテンシャルだった。
 WRCでもNAのキットカーが4駆ターボ車を差し置いて優勝した年もあった。NAのマシンを本気で作るのも悪くないかもな・・・。
(photo;シトロエンジャポンHP)

東京都からエントリーの宇山選手のスターレット、グループA。 
APRCラリー北海道へ参戦です。

でも今年はDAIHATSUのストーリアが同じクラスで参戦。
勝負はいかに・・

いま、APRCラリー北海道に向けてラリー車作りが最高潮に盛り上がって(?)います。いつも思うことは”なんでこんなにやることがあるのだろう・・”ということ。お遊びのラリーならともかく”勝ちを狙う”ためにはどこまでやれば終わり・・と言うのはない。参加型スタイルと勝ちにいくスタイル、どちらのラリーもやりがいはある。でも準備も含めやることの量は比べものにならないくらい違う。ちろん、時間と予算の限界があるわけだからどこかで妥協は必要なんだけど・・。
 でもモータースポーツの究極の面白さはここにある。チームみんなが100%の力でアタックする、これまさにスポーツ。終わった後の喜びも悔しさも人より何倍もおいしく(?)味わうにはどれだけ一生懸命やるかにかかっている。こんなにやりがいのあることってなかなか日常ではないよね。

 先週末、北海道で開催された“ノースアタックラリー”。残念ながらリタイヤだった。タイムはいい感じ。やはり、トップ争いをしなきゃ燃えてきません。
 とにかく悔しい。(詳細はTSRTのWebで)

 ところで、TSRTは今年度初めての晴天に恵まれました。ラリーカーのジェイドブルーは昼も、夜もいつ見てもとても深みのあるいい色です。でも、晴天の下の北海道のダイナミックなSSを快走するマシンは全日本のなかにあって異色の目立ち具合だったと思う。とにかく、マシンの輝きは遠くから走ってくる時から目立ってました。

 来週は関東近郊での開催。これまで、北海道、九州と遠い地域ばっかりだったのでやっと”近場”です。みなさんも足を運んでみては如何でしょうか。
ターマックの”ネコステラリー”、もう来週が開催日です。

日本で唯一の国際格式ラリー。ラリー北海道が今年も9月に開催されます。アジアパシフィック選手権(APRC)として、今年年目を迎える。
国際格式だけあって、3日間たっぷりとラリーを満喫できる。

国際ラリー出場への憧れ、これを強く持つ人も少なくないでしょう。
思い切って、参戦はいかがでしょう?
ラリーのエントリーはいよいよ6月21日からスタートします!!

手軽にラリーに参加!
レンタルプランは新着情報を参考にしてください。

『2位快走の小西はターボトラブルで悔しいスローダウン』

●イベント

全日本ラリー選手権 第6戦 Kiroro Traverse Kamuimindara2002Rally in Akaigawa(全14SS/SS総距離97.95km)

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●開催日

平成14年9月14・15日

●開催場所

北海道赤井川村周辺

●ドライバー・コドライバー/マシン小西重幸・佐藤忠宜/GDBインプレッサ(Team Ayabe)

 

●結果総合

1位 奴田原 文雄/小田切 順之 ADVAN・PIAAランサー(CT9A・ランサー)

2位 石田 正史/宮城 孝仁 DL・テイン マルシェ ランサー(CT9A・ランサー)

3位 田口 幸宏/田口 雅生 アドバンPIAA・KYBランサー(CT9A・ランサー)

4位 星野 博/石田 裕一 ブリッヂ・BS・OZランサー(CT9A・ランサー)

5位 綾部美津雄/市野諮 ダンロップSTiインプレッサ(GDB・インプレッサ)

6位 大庭 誠介/高橋 浩子 REPSOL・ADVAN ランサー(CP9A・ランサー)

完走 小西 重幸/佐藤 忠宜 ダンロップインプレッサSTi(GDB・インプレッ<br>サ)

~WINNER's Ave  73.13 km/h

 

●ラリー概要

/全日本ラリー第6戦Kiroro Traverse Kamuimindara 2002 Rally in Akaigawaが、9月14日、北海道赤井川村周辺で開催された。一週間前に、日本初の国際ラリーシリーズイベント、APRC第4戦ラリー北海道を終えたばかりの北海道は、その興奮が冷めるまもなく今度は国内シリーズの最高峰イベントを迎えることとなった。今回のイベント・オーガナイザーは、ARK。小樽港から車で30分ほどの距離にあるリゾートホテル・キロロ ホテルピアノにラリー本部が置かれ、道外からの参加でも競技車の輸送に至便な好環境だ。両日共にギャラリーステージが設けられ、1日1500円の格安料金で観客を迎えている。

/ラリーは、1日目レグ1は前半セクション1と後半セクション2から構成される。セクション1は9km、5.5kmの林道をこなした後、1.5kmのギャラーステージへ。その後、全日本選手権でも最長の20kmのロングコースをクリアし、再びギャラリーステージへと戻る。ここでサービスが入りセクション2は逆走のギャラリーステージ1.3km、9km、1.3km、そして最後にロングの20kmという変化に富んだ組み合わせ<br>だ。 2日目レグ2は午前中のみで終了する。5.5km、1.5km、20kmをこなした後、1.3kmのギャラリーステージを2本繰り返してフィニッシュ。スペクテイターにも見応え十分な、テンポのいいコースセッティングだ。

/路面は固いグラベルで、ことしは少々荒れてラフ気味。その割りにほとんどのステージで75km/hを超えるアベレージを保つハイスピードコースは、タイヤやサスペンションにとってタフな展開が予想された。さらに1日目にクルーを悩ませたのは、晴れ間を縫ってやって来た、にわか雨。このイレギュラーな雨が妙な具合に路面を湿らせ、マッドではないが表面が濡れてところどころ滑りやすいと言う、タイヤ選択の難しいコンディションを作り出した。

/新型インプレッサのエントリーは7台、ランサーエボ7が7台。一週間前のAPRCラリー北海道から連続参戦のクルーも多い。

●ラリー展開 /非常にルーズな路面で滑りやすかったSS1で飛び出したのは小西。奴田原ランサーを2秒近く先行、他のチームを大きくリードした。一方同綾部は 最初SS1終盤で、エンジン補器類のマイナートラブルでペースダウン。その後のサービスにて交換して挽回を狙う。ただし、トップグループとは大きく差がついてしまい、後半はタイヤテストも兼ねて、淡々とステージを消化していくこととなった。

/SS2以降次第にペースアップしてトップを快走したのは、地元の奴田原文雄選手。その後を小西が必至に食らいつく。ベストなサスペンションセッティングを探りながら、首位逆転のチャンスを虎視眈々と狙う。トップ2台以下は石田(正)ランサー、鎌田ランサー、勝田インプレッサが続く。SS4の20kmのロングステージを迎えたあとの初日レグ1の前半戦セクション1では奴田原、21秒後に小西その16秒後に石田(正)が続く。

/1日目レグ1の後半戦セクション2、SS4と同じ20kmのロングステージで波瀾が起きた。カーナンバー22の西尾インプレッサがタイヤバースト。先にスタートした石田正史選手を除く、後方スタートの奴田原選手、綾部、小西はスローダウンした西尾インプレッサの埃に悩まされタイムダウン。とくにすぐ後方だった奴田原ランサーは追い抜きに手間取るなどして大幅にタイムを落とした。この波瀾で小西との差が6秒まで詰まり、翌日レグ2での決戦を待つこととなった。

/明けた2日目レグ2、波瀾のすべてがSS12、このイベント3回目の20kmのステージで起きた。まず10km地点で、10秒差で奴田原選手を追いかけていた小西車のターボにトラブルが発生。まったくスピードの出ないマシンでは残り10kmで後続車に無知を譲らざるを得ない。やく6台を先行させてこのステージは大幅タイムダウン。あとは完走するのみとなってしまった。一方ほぼ同じ場所で3位を走っていた勝田選手も同じくターボトラブルでステージ内でストップした。さらに、6位を走っていた柳沢インプレッサはロワアームが破損し、地元の木戸ランサーもコースアウトでリタイア。次々と発生するトラブルを横目に、ここで2位にジャンプアップしたのが石田ランサーだ。

/結局、トップの奴田原選手にとっては、これで敵なし状態となり、最終的に2位に49秒もの大差をつけての今季2勝目を飾った。マイペースを保ちながら走りきった綾部は5位に入賞、深刻なターボトラブルを抱えた小西はそれでもなんとか完走を果たした。

 

●ドライバーコメント

小西~『北海道のラリーは比較的ハイスピードで得意なラリー。今回も終盤まで2位をキープ、途中トップのチャンスもあっただけに非常に残念な結果だった。とはいってもまだまだ速く走れそうな手応えを十分感じたラリーだった。』

 

※次戦の全日本ラリー選手権は、9月28・29日に群馬県で開催される『キャロッセカップモントレー2002』。にあるサイクルスポーツセンターでのギャラリーステージも予定される、群馬伝統の山岳ターマックラリーです。<a href="http://www.montre.jp/" target='_top'>http://www.montre.jp/</a>(小西はWRCニュージーランドラリー参戦のため欠場します。)

以上 記事;A/m/s

APRC(アジアパシフィック選手権)の1戦となったラリー北海道(9月6~9日開催)に参戦が決定しました。

チームは『TOKYO SUBARU RALLY TEAM』。

世界一規模のディーラーである東京スバルが”国際ラリー”でスバルのモータースポーツにかける情熱をアピールします。

詳細はまた後日発表です・・・

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★★Team Ayabe ラリーレポート★★

『小西全日本ラリー初優勝.綾部は無念のリタイヤ.』

●イベント全日本ラリー選手権 第4戦 ノースアタックラリー 2002(全13SS/SS総距離77.03km)

a href="http://www.planning-for.co.jp/2002na.html" target='_top'>http://www.planning-for.co.jp/2002na.html</a>

●開催日

平成14年7月5・6日

●開催場所

北海道夕張市,日高町周辺

●ドライバー・コドライバー

/マシン綾部美津雄・市野諮/GDBインプレッサ小西重幸・佐藤忠宜/GDBインプレッサ

●結果総合1位

小西重幸/佐藤忠宜    ダンロップインプレッサSTI       (GDB・インプレッサ)58:25.7

2位 鎌田卓麻/晝田満彦   CMSCカマタスポーツランサー      (CT9A・ランサー) 58:54.4

3位 柳沢宏至/美細津正   クスコインプレッサ                  (GDB・インプレッサ)59:11.6

4位 石田雅之/澤田  茂   BS POTENZA ランサー              (CT9A・ランサー) 59:15.1

5位 木戸達三/伊勢谷巧  ラック・DL・ハート・CMSC・ランサー   (CP9A・ランサー)   59:32.3

6位 星野  博/石田祐一  ブリッヂ・BS・OZランサー           (CT9A・ランサー)1:00:07.7

                        ~WINNER's Ave 79.1km/h

●ラリー概要

/全日本ラリー第4戦ノースアタック2002 が北海道夕張市及び日高町周辺の山岳路で行われた。このイベントのオーガナイザーは今年APRC(アジアパシフィックラリー選手権)に昇格した北海道インターナショナルラリーを主催する、実績豊かなAGMSCの主催で行われ、例年雄大な北海道を舞台にした豪快なステージを用意することで定評がある。

/ラリーは土曜日の午前7時に1号車が夕張市をスタート、多少長めのロードセクションにて日高地域へ移動する。初日第1レグはこの地域にて3本の林道が用意されそれぞれ距離は6.7km/3.8km/10.5km。これらを各3回づつ使用する全9SSからなる。翌日曜日第2レグは昨年とほぼ同様に夕張近郊の5kmの林道を2回走行した後、1.9kmのギャラリー特設ステージ2本の全4SSをこなす設定。昨年はアベレージ的にはあまり高くないSSが多かったが、今年は日高地区にメインステージが移ったこともあり、昨年とはまったく様相を変えたハイスピードラリーとなった。

/金曜日のレッキ時までは晴天だったが、初日土曜日は曇り空。夕方からはうっすらと雨が降り始め、明けた翌日曜日は時折激しく降る完全なウェットコンディションとなった。

/新型インプレッサは5台がエントリー、新型ランサーEvoⅦは7台。本州の林道とは異なったハイスピードコーナーが中心のエキサイティングなステージ。レコードラインを攻めることが要求される道幅の広いところあり、ほんのちょっとしたミスがコースアウトとなる狭いセクションもありと非常に北海道らしいステージとなっている。

 

●ラリー展開 

/今回一番のハイスピードステージSS1でいきなり波瀾が起きた。ゼッケン1の石田選手がサスペンションアーム破損でリタイヤとなる。このステージのベストタイムは奴田原ランサー。砂利が掃けた後半ゼッケンの有利さを活かして鎌田、木戸の北海道ランサー勢が2位3位のタイムでそれに続く。小西はそこに続く4番手、綾部は9番手の滑りだしとなった。その後奴田原、鎌田、小西、木戸でトップグループを形成。綾部はなかなかタイムが伸びずに7位を走行する。なおSS2でトップタイムを記録した勝田インプレッサはSS5でコースアウトリタイヤとなった。

/初日レグ1の後半戦となるセクション2では3本の林道を使ったSS6,7,8,9。回る順番は違うもののレグ1前半のリピートに近い。この頃から雨がぱらつき始め、ひどかったダストも収まってきたが、変わりに所々滑りやすい路面も現れてくる。そんな中綾部はリピート3回目となる6.7kmの林道SS7でコースオフ、リタイヤとなってしまった。一方小西は順調に好タイムを記録し、SS8ではベストタイム、雨が強くなり始めた続くSS9においては2位以下を大きく引き離すスーパーベストタイムを記録。奴田原ランサーのリタイヤもあったためトップに浮上して初日を終了した。

/翌日第2レグは、特設ショートステージ2本を含む合計4本のSSが用意される。前日からはさらに天候は悪化し、時折強く降る雨模様。首位となった小西と2位鎌田とのタイム差はわずか5秒、両者フルアタックの勝負。完全にウェットコンディションとなった5kmの最初のSS10では小西が果敢な走りでベストタイムを記録。一方で鎌田はスピンして数秒をロス。これでほぼ決着がついた形となった。その後のSSでは小西はスローダウン、慎重に全SSを終了、自身の全日本初優勝を納めた。

 

●ドライバーコメント

綾部~『得意な北海道なはずだったが、後半ペースをあげたところでちょっとしたタイミングミスでコースオフしてしまった。次に向かってすぐ頭を切り替えて次のターマックイベントに集中する。』

小西~『去年と違って今年は非常に高速なステージで自分の得意とするコース。自信はあった。高速コースにはあまり適さないサスペンションセッティングであったが、後半はウェット路面でのタイヤ性能の良さも安心感となり、積極的に攻めることが出来た。自信の初優勝も嬉しいが、インプレッサを今年度初優勝に導けたのが非常に嬉しい。』

 

次戦は九州で開催される『MCAラリー』。オートポリスサーキットでのSSも予定され昨年同様ハイスピードなターマックラリーです。今年初の本格的このターマックラリーにむけてチームはさらに十分なテストで臨みます。

 

以上

報告;Team Ayabe

★★Team Ayabe ラリー結果報告★★

綾部はトラブルから後退。

小西は集中の追い上げでインプレッサ最上位GET。

●イベント

全日本ラリー選手権 第3戦 ラリーof京都

(全9SS/SS総距離39.5km)

●開催日

平成14年6月8・9日

●開催場所

京都府美山町・京北町周辺山岳路

●ドライバー・コドライバー/マシン

綾部美津雄・中原祥雅/GDBインプレッサ

小西重幸・佐藤忠宜/GDBインプレッサ

●総合結果

1位 奴田原文雄/小田切順之(CT9AランサーEvoⅦ)  37m52s

2位 石田正史/宮城孝仁    (CT9AランサーEvoⅦ)   38m01s

3位 小西重幸/佐藤忠宜    (GDBインプレッサ)       38m14s

4位 石田雅之/澤田茂        (CT9AランサーEvoⅦ)    38m15s

5位 勝田範彦/北田稔        (GDBインプレッサ)        38m16s

6位 柳沢宏至/美細津正    (GDBインプレッサ)       38m17s

7位 西尾雄次郎/山口顕子   (GDBインプレッサ)       38m27s

                        ~WINNER's Ave 62.5km/h\

●ラリー概要

/全日本ラリー第3戦RALLY of  KYOTO が京都市北部山中の美山町・京北町を舞台に行われ、全日本選手権としては3年目をむかえた。新緑と渓流の美しい美山町をはじめ、地元との深い理解と協力の下、例年どおり順調に進行したが、さらに新しい試み<br>として今回はビッツラリーとの併催が行われた。

/ステージは昨年のグラベルのみのラリーとは設定が変わり、一昨年と同様グラベルとターマックのミックスしたむずかしいイベントとなった。土曜日の晩に軽いスコールがあったもの、終日晴天となり、気温も30℃を越す真夏のような天候となり、コースコンディションは完全にドライとなる。

/ラリーは土曜日の午前8時に1号車がスタート、第1レグはターマックSSが2本とターマック・グラベルミックスSSが1本の合計3本。第2レグはグラベルSSが1本とギャラリー向け特設ショートSSが2本となる。翌日曜日はギャラリーステージSSが2本のみとなる設定。

距離比率では土曜日半日の第1レグで今回のSS総距離の70%弱を占め、ラリーの勝負所はこの第1レグと予想され、多くの関係者が土曜日1日目でほぼ勝負が決まるかと予想していた。

/Cクラスは新型インプレッサ(GDB)は6台がエントリー、新型ランサーEvoⅦは7台エントリーしており、昨年このラリーを制覇したインプレッサ対成熟進むランサー勢の混戦が予想された。

●ラリー展開 /・第1レグではターマックを得意とする勝田インプレッサが先制。それを西尾インプレッサ、石田(雅)ランサーが追う形だ。綾部は早くも駆動系のトラブルが発生。

曲がらないマシンとの格闘となってしまいトップの14秒落ちでのスタートだった。小西はターマックに不安を抱えるサスペンションセッティングでタイヤを使い切れずい<br>まいち波に乗れない。

・その後、SS2で西尾インプレッサ、奴田原ランサーが好タイムでトップグループに浮上したが、ターマック・グラベルミックス路面となる続くSS3でターマック仕様の西尾は大幅タイムダウン。SS2の貯金を一気に吐き出してしまう。

・結局レグ1終了時点でトップは奴田原・石田(正)のランサー勢。トラブルを抱える綾部は下位に低迷、小西は7番手で上位に若干離された感じだ。

/第2レグのギャラリー向けショートSSで小西が好タイムを連取。そのまま6kmのグラベル林道も奴田原の1秒落ち3番手タイム。総合5位までポジションアップ。3位まで3秒、4位まで2秒となりさらにポジションアップのチャンスで初日を終了する。ただし、翌日第3レグの残り距離はわずか3.5km、さらに後も含め4秒の中に5台がひしめく大接戦、状況的には容易ではない。

/翌日第3レグ、4秒の中に石田(雅)、勝田、小西、柳沢、西尾の混戦模様だったが、小西がスパート。結局残り2本のSSをベストタイムで上位を捉え、3位までポジションアップしてフィニッシュした。

一方、綾部はサービスでも克服できないトラブルのまま、フィニッシュ。総合10位となった。

●ドライバーコメント綾部~『気合を入れて臨んだラリーだったがSS1から駆動系トラブルが発生して、結局トラブルの改善はならず。最後まで非常につらいラリーだった。次回夏の北海道からは毎年上り調子になる。次は挽回したい。』小西~『事前のテストでターマック・グラベルのバランスしたセッティングが出来ずマシンとの一体感のないままの不安なスタートだったが、後半のグラベルセクションで集中しながら挽回できた。このセッティングで今回の成績は上出来。最終の秒差のバトルは楽しかったし、インプレッサ最上位のリザルトは素直に嬉しい。』

 

次戦は北海道夕張にて開催されるノースアタックラリー。例年は比較的ハイスピードな走りが勝負のラリーです。

チームはさらに十分なテストで臨みます。

以上

報告;Team Ayabe

●イベント

全日本ラリー選手権 第2戦 ひえつきラリー

(全11SS/SS総距離42.3km)

 

●開催日

平成14年5月25・26日

 

●開催場所

宮崎県椎葉村周辺山岳路

 

●ドライバー・コドライバー/マシン

綾部美津雄・市野諮/GDBインプレッサ

小西重幸・佐藤忠宜/GDBインプレッサ

 

●結果

総合1位 松井孝夫   (CT9A・ランサーEvoⅦ)  40m43.3s

   2位 西尾雄次郎 (GDBインプレッサ)        40m54.0s

   3位 石田正史   (CT9AランサーEvoⅦ)     40m55.3s

   4位 石田雅之    (CT9AランサーEvoⅦ)     41m03.7s

   5位 綾部美津雄 (GDBインプレッサ)        41m05.4s

   6位 勝田範彦   (GDBインプレッサ)        41m08.9s

   7位 柳沢宏至     (GDBインプレッサ)         41m14.5s

   8位 小西重幸   (GDBインプレッサ)        41m17.9s

                        ~WINNER's Ave 62.3km/h

 

●ラリー概要

/2002年シリーズ開幕戦からおよそ3ヶ月という長いインターバルをおいて第2戦ひえつきラリーが九州宮崎県椎葉村で今年も開催した。今年で17年を迎えた全日本戦の中でも長寿なラリー。例年地元の方の声援の強い非常に成功しているイベントである。今年は村の中心街の広場でスタートセレモニーが行われるなど例年以上の地域密着型イベントとなった。

/このラリーは今シーズン初のグラベルイベント。長いインターバルを考えれば今回が本格的シーズンの幕開けともいえそうだ。今年は新型軽量バージョンのスペックCインプレッサ対成熟の進んだランサーEvo7との対決が話題だ。今回全日本ラリーの4輪駆動部門と2輪駆動部門の併催となったため、その他にも多種多様なマシンがエントリー。4輪駆動部門では全日本レギュラーメンバーはほぼ顔をそろえている。

/ラリーは土曜日の午前10時に1号車がスタート、明るいうちに第1、第2レグの全7SSををこなす。暗くなってから第3レグ(4SS)という構成。各ステージは例年と同じ林道を使用しており、各レグ構成を変えただけの設定である。なお、第1レグは同じSSを3周する設定だが、ここはいわばギャラリー向けコース設定である。

/天候は終始快晴、気温も最高30℃に達した。各ステージは埃がひどく、第2レグでは前走車の埃が残る場面もあった。

 

●ラリー展開 /第1レグは昨年の展開と同じく新型ランサーの奴田原が他をキロ1秒以上突き放す快走を見せる。その後に田口、松井のランサー勢と綾部、西尾、柳沢のインプレッサ勢が追走する形。小西はサスペンションセッティングの合わないマシンに手を焼きSS1ではインカットの際右フロントのタイロッドにダメージを受ける。そのままの次のSSの走行を強いられる形となり苦いスタートとなった。

/第2レグは波瀾のレグとなった。まずセカンドグループにいた田口ランサーが駆動系トラブルからSS5終了後リタイヤ、またSS6ではトップを独走中だった奴田原ランサーがタイロッド破損によりリタイヤとなった。結局このレグで綾部は慎重に走り2位まで浮上する。小西は積極的に攻めるも無理をせず次戦のためデータ取りをしながらの走行。なおこのレグの最後で鎌田ランサーも駆動系トラブルでリタイヤとなる。

/第3レグはナイトステージ。用意された二つの林道は比較的狭く低速で、場所によって半ウェットの滑りやすいコーナーもいくつかあるため気を抜けないステージ。ここで勝田インプレッサがラストスパート、順位を上げていくものの最終SSで駆動系トラブルが発生したため追い上げならずとなった。最終的には同じくペースアップした西尾インプレッサが2位に入り、優勝は松井ランサーとなった。綾部は最終4本のSSでタイムが振るわず結局5位となった。小西は少々ペースアップしたものの無理をせず結局8位となった。

 

●ドライバーコメント・綾部~

『ダート1戦目ということである程度自信を持って臨んだラリーだったが現実は厳しかった。3レグで勝負にでてサスペンションセッティングを実績のある去年の仕様にしたが、それが裏目に出てしまった。』

・小西~『今年よりサスペンションメーカーが変わったが、グラベルの本格ラリーの初戦ということもあってマシンとの一体感がない状態でのつらいスタートだった。仕様を少しずつ変更しながら着実に走りきるようにした。このデータは次戦に活かされることと思う。』

 

次戦は京都北部地域にて開催されるラリーオブ京都。昨年とはまた違うコース設定となる予想で、今回とはまた違った展開が予想されます。短いインターバルでは有りますが、チームはさらに十分なテストで臨みます。

 

以上

報告;Team Ayabe

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